チューリップが大好きだから ~飯山市 梨元農園~

ヌボー生花店 山崎年起

2013年03月04日 11:27

今週のFlowerStoryは飯山市梨元農園さんのチューリップです。



[梨元農園さんの紹介]
長野県北部の飯山市常盤。言わずと知れた雪深いこの町で春の花チューリップを生産されてい
るのが梨元茂さん。飯山市を中心とするJA北信州みゆきの花卉部会でチューリップを生産さ
れているのは梨元さんだけ。極寒の地で、しかもハウス一棟で作るチューリップは、2月末か
ら3月末までたった1ヶ月間の出荷のみ。夏先から始まる出荷準備作業の手間やコストを考え
れば決して儲かる仕事ではありません。「やっぱりチューリップが大好きなんですよね。大産
地の新潟のチューリップ農家さんもみんな非常に厳しい。このままだと無くなっていってしま
う。だからこそ続けていきたい。」と語る梨元さん。愛情たっぷりに育てられた北国のチュー
リップを期間限定で是非お楽しみ下さい。

[チューリップの生産過程]
切花チューリップの球根の大半は花王国オランダから輸入します。チューリップの球根は一定
期間寒さを当てることが花咲く条件となるため船便での輸入中に球根を冷蔵し、それでも時間
が足りない場合には農園の冷蔵庫にて更に冷蔵します。11月頃から球根をパレットに入った
土に植えていき涼しい場所に保管します。その後、1月頃からハウス内に順次球根を移動し、
ハウス内の温かい温度に当ててお花を開花させていきます。ハウス内に入れて40日から60
日程度で出荷となります。

[梨元さんのこだわり!]
極力農薬を使わずに生産すること、これが梨元さんのこだわり。海藻をつかった資材をお花に
コーティングすることでお花の病気を予防しています。「色や花形の豊富さがチューリップの
魅力。この時期だからこそ楽しめる花を楽しんで頂きたい。」四季の花を楽しむ、それが日本
でのお花の楽しみ方ですね。


↑左からユリ咲きのプリティウーマン。八重咲きのオレンジプリンセ
ス。パロット咲きのスーパーパロット。名前覚えるの大変です♪


↑ハウスに来て1週間程度の球根。春と勘違いして咲き始めます。


↑出荷間際のチューリップ。球根ごと抜き取ります。


↑梨元さんの特徴パレット生産。オランダでは主流のやり方。


↑梨元茂さん。1年間通じなにかとお世話になっています。


*生産者梨元さんのチューリップ紹介動画①


*生産者梨元さんのチューリップ紹介動画②

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