ラン王国タイに咲く、トロピカルな花~タイ 須藤商会~

ヌボー生花店 山崎年起

2014年07月01日 09:00

今週のFlowerStoryは、タイのモカラです。
*モカラの花言葉:優美・気品





[ラン王国タイ]
日本から約4500km。観光が非常に盛んな国、タイ王国。空港の至る所で外国人をもてなしてい
るのが、タイで栽培されたランの花。タイはランの生産量・輸出量が世界一。タイは仏教徒が多い
国であり、古くから寺院の仏像の前にはたくさんのランの花が飾られてきました。更に商店・民家
・街角など至る所にランの花が飾られ、タイ独特の風景として、観光客を楽しませています。


↑空港のラン装花(左) タイの市場で販売されているデンファレの山(右)


[日本のラン文化を支えるタイ王国]
タイ国内で栽培されるランのうち、高品質のものが輸出品となり、日本においても古くからタイの
ランが楽しまれてきました。平成20年の統計では、日本に輸入されるランの花のうち、タイの花
が占める割合が約5割。金額にして年間30億円ものランが輸入されています。特に、デンファレ
とモカラは、タイからの輸入が大半を占め、日本国内で販売されているデンファレやモカラの大部
分は、タイからの輸入品です。日本のラン文化を影で支える存在、それがタイ王国なのです。


↑梱包作業の様子(左) ランの花は、タイの人達の生活を支えています(右)


[モカラの特徴]
世界中に約15000種類もあるといわれるランの花。現在も日々品種改良が進められています。
モカラは3種類のラン科「バンダ属」「アラクニス属」「アスコセントラム属」を交配して人工的
に作られた花。肉厚な花弁が特徴で、水から離してもある程度水持ちするため、リゾート地を訪れ
た時に貰うフラワーレイや、飲食店のフードやドリンクのデコレーションに使われることの多い花
です。黄・橙・赤・ピンクと、ランの花の中では花色が豊富であることも特徴です。


↑栽培中のモカラの花(左) デンファレの栽培ハウスの様子(右)

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