特許をも獲得した小さなヒマワリ~北海道 JA新すながわ~

ヌボー生花店 山崎年起

2014年06月17日 09:00

今週のFlowerStoryは、北海道JA新すながわさんのヒマワリです。
*ヒマワリの花言葉:憧れ





[長岡良治氏とJA新すながわさん]
北海道のほぼ中心に位置する砂川市。北海道内外で名の知れた菓子店が立ち並ぶ「すながわスイー
トロード」で有名な地域です。この砂川市で独特なヒマワリ栽培方法を編み出し、高品質なヒマワ
リを提供しているのが長岡良治さん。この長岡さんのヒマワリ栽培方法は平成8年には特許として
認められるほどの技術です。この「長岡式特許栽培」を全面的に採用している生産者集団は、北海
道内のごく一部の生産者のみ。JA新すながわさんは、その数少ない生産者集団の1つです。


↑4名の生産者で構成するJA新すながわヒマワリグループ。


[長岡式特許栽培の特徴]
ヒマワリは土壌の肥料を良く吸う植物です。だからこそ野に咲くヒマワリは土壌の栄養を吸収し、
茎が太く・大輪の花を咲かせます。しかしながら肥料分を多く含んだ切り花は、日持ちが悪くなる
傾向があります。長岡式特許栽培は、この真逆の考え方。肥料や水を極限まで切らし、ヒマワリを
細く小さく栽培することで、日持ちの良い、高品質なヒマワリを栽培することができる栽培方法です。


↑圃場の様子(左) 出荷直前の蕾のひまわり(右)


[JA新すながわさんからのメッセージ]
「まさに゛言うは易く行うは難し゛。この栽培方法を始めた当初は、いくら肥料を制限しても土壌
に残った残留肥料で、ヒマワリがなかなか小さくならなかった。4年目ぐらいからかな、やっと形
になったのは。この栽培方法で一番苦労するのは生育期の水管理。毎日1つ1つ花の様子を見て、
手で丁寧に水をまきます。ヒマワリの良し悪しは、茎の太さを見ること。小指ぐらいの太さならOK。
あと葉が小さくて、茎の色が黄身がかっているくらいが丁度いい。濃いのは肥料が多い証拠です。
ぜひうちのヒマワリ試して飾ってみて下さい!」


↑小指サイズのヒマワリが理想(左) 代表品種:サンリッチマンゴー(右)

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