今週のFlowerStoryは埼玉県高成園さんのフリージアです。
[高成園さんの紹介]
埼玉県杉戸町。この地で40年前からフリージア生産を手がけてきたのが高成園の高舘さん。主役より
も脇役として活躍するフリージアに魅了され、誰よりも熱い想いでフリージアを生産されています。
[葉付きフリージアは日本だけ?]
日本のフリージアは葉付きで生産され販売されています。でもこれ、日本だけって知っていましたか?
日本では生け花や仏花で使用されるため、葉付きが当たり前。しかし葉をつけるためには、フリージア
が本来持っている力を押さえ込んで育てる必要があり、本来の花の美しさや迫力を抑えてしまうことに
もつながります。逆にヨーロッパでは葉無しで栽培する【枝切り】と呼ばれる栽培方法で生産されます。
この方法は1本あたりの栽培面積も広く必要とし、余計に手間がかかり、出荷時期も1ヶ月程度しか出
荷できず、非常に難しい栽培方法です。高成園さんは10年前からこの栽培方法で生産を開始し、現在
日本で唯一【枝切りフリージア】を出荷しています。
[枝切りフリージアの魅力]
フリージアの花色は黄色や白だけ。そう思っている方も多いのでは?枝切りフリージアは、本来お花が
もっているポテンシャルを最大限発揮でるため、花色が非常に豊富です。また葉付きでは実現できない
くっきりとした八重の花が咲き誇ります。それでいてフリージアの最大の魅力である香りも非常に豊か。
蕾も次々に咲いてくるので日持ちも抜群。「本当に価値のあるお花を追求してみたかった。」そう高舘
が語るほど魅力あふれる花、それがフリージアです。
[高舘さんの夢]
始めた頃は苦戦の連続で「もう辞めようと何度も思った」とのこと。それでも花屋さんで「フリージア
を下さい!」と言って頂けるお客様を一人でも多く増やすこと、それを目標に更なるフリージアの魅力
を追い求め、日々生産に打ち込んでいます。
↑濃いオレンジの八重咲フリージア 『オレンジーナ』
↑複色の淡い紫の八重咲フリージア 『ストライプドパール』
↑手の大きさと比べれば、輪の大きさは一目瞭然!!
↑左が通常の葉付き、右が枝切り。ボリュームが全く違います!
↑出荷直前。蕾がふっくらするまで栄養を十分与えることが大切です。
↑4代目高舘雅実さん。その情熱はとどまるところを知りません。
*高成園さんからのメッセージです。
*以下、外部サイトより、高成園さんの紹介動画①②です。結構専門用語もあるのでご注意下さい。。。