長野県代表アルストロメリア ~駒ヶ根市 JA上伊那~

ヌボー生花店 山崎年起

2013年04月02日 11:32

今週のFlowerStoryはJA上伊那のアルストロメリアです。



[JA上伊那のアルストロメリア]
長野県は全国6番目の花き生産量を誇るお花の大生産地。数あるお花の中でも長野県で全国シェア
圧倒的No.1を誇るのがアルストロメリア。日本のアルストロメリア生産は、昭和50年代初頭にオ
ランダ視察を契機に苗を導入したのが始まりで、導入初期から全国のアルストロメリアの生産を常
にリードしてきた産地がJA上伊那です。JA上伊那のアルストロメリアの年間生産量は約130
0万本で日本一!冷涼で晴れの日が多い気候を生かして品質の良いお花を生産し、JA上伊那のア
ルストロメリアは花き市場で高いブランド力があり、高い評価を受けています。

[アルストロメリアを普及させたJA上伊那]
アルストロメリアは本来、冬の低温を受けた地下茎から次々と芽を出し、春から夏にかけて連続し
て開花する植物。にもかかわらず現在では秋から春まで断続的に出荷されるお花として定着してい
るのは「地中冷却」技術が定着してきたから。地中冷却は夏期に苗の植えてある土の温度を15℃
以下に保つことで、秋や冬にアルストロメリアを開花させることができる技術。地中冷却の他にも
アルストロメリアは栽培期間が長く、潅水・施肥量(水や肥料をあげる量)も多いため、栽培に非
常に手間がかかる植物ですが、その潅水・施肥作業を自動で行う養液土耕栽培法も普及してきまし
た。更に流通過程での湿式輸送(水分につけた状態でお花を輸送する技術)が定着化し、アルスト
ロメリアの最大の特徴である日持ちも向上しました。これら技術の開発・導入を積極的に実施して
きたのがJA上伊那。JA上伊那のアルストロメリアへの情熱が、日本にアルストロメリアを普及
させたといっても過言ではありません。


↑JA上伊那は新品種の導入にも積極的で、約150品種ほどの
アルストロメリアを出荷されています!(毎年増え続けています!)


↑アルストロメリアの栽培風景。人丈以上に伸びたアルストロメリアを採花します。


↑JA上伊那花き部会のドン、吉澤さん!

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