今週のFlowerStoryは、長野県 南信ハウスカーネーション組合さんのSPカーネーションです。
[南信ハウスカーネーション組合の紹介]
長野県はカーネーションの生産量が全国第1位(年間約6千万本)。南信ハウスカーネーション組合は
その3分の1(約2千万本)を出荷している県内随一のカーネーション生産組合。北は池田町から南は
飯田市まで、約60名の組合員で構成されています。
[南信ハウスカーネーション組合の始まり]
昭和23年、松本市の腰原重司さんは、長野県で初めてカーネーションを栽培した西村進さんから苗を
分けてもらったことをキッカケに、カーネーション栽培をスタートしました。戦後間もない昭和20年
代は食料が農業生産の重点で、食料以外は見向きされなかった時代。そんな時代でも腰原さんは粘り強
く研究を重ね、昭和28年頃からは東京への出荷をスタートします。そんな腰原さんの活躍に、岡谷の
生産者が花作りに注目し、栽培をスタート。腰原さんを中心に、栽培技術の意見交換が盛んに行われる
ようになり、これが現在の組合の原型となります。昭和30年代になると、戦後復興が進み一般市民の
生活も良くなり、農業も米作り中心から野菜果物等園芸が注目され始めます。その中でも花に目を向け
る農家も多く、腰原さんの所には月に数人が作り方の研究に来るようになりました。昭和34年には、
関西方面からもカーネーションの出荷依頼が来るようになり、翌年生産者も生産量も増加したことから
腰原さんが初代組合長として、25名の生産者団体「南信ハウスカーネーション組合」が発足しました。
創立55年を迎えた現在でも、全国にも例を見ないカーネーション組合として、高品質のカーネーショ
ンを提供し続けています。
[南信ハウスカーネーション組合の活動]
組合長の那須野さんは、飯島町で生まれた赤ちゃんに地元の花農家が生産したお花で花束を作りプレゼ
ントする”ハッピーバースフラワー事業”を企画し、昨年から実施しています。その他、お花をより多く
の人に楽しんでほしい。そんな想いから組合の活動として様々なお花の普及活動に努めています。
↑まだまだ小さなカーネーション。数ヶ月間かけて生育させます。
↑出荷段階のSPカーネーション。国産だからこその発色です!
↑芽欠き作業は繰り返します。選別した花芽に栄養を集中させます。
↑試行錯誤を繰り返しながら、より良い土作りを目指します!
↑青年部の岡野さん(左)と、堺澤さん(右)。
↑定期的な意見交換により、組合全体で更なる高みを目指します!