今週のFlowerStoryは、福岡県JA糸島さんのクルクマです。
[JA糸島クルクマ共選部会の紹介]
福岡県の最西端に位置する糸島市は、対馬暖流の影響で温暖な気候条件であり、北は玄界灘、南に
脊振山と自然豊かな土地です。近年夏場の新定番商品として注目を集めるクルクマですが、日本で
は平成5年に栽培がスタートしたばかりの歴史の新しいお花です。他産地に先駆けてクルクマの生
産拡大、品種の多様化を推し進めた産地、それがJA糸島のクルクマ共選部会です。現在のクルク
マブームの立役者といっても過言ではありません。
↑(左)生産風景。近年は園芸植物としても人気があります
(右)産地さんイチオシの大人気品種プーディンプリンセス
[クルクマってどんなお花?]
クルクマはタイが原産のショウガ科の球根植物。タイでは鑑賞用としてよりも、根をカレー粉と
して使ったり、薬用として用いたりしています。熱帯地域の原産だけあって、暑ければ暑いほど
生育し、夏場でも非常に日持ちのよい植物です。カップを重ねたような独特な花形が特徴ですが、
これは苞の部分にあたります。本当の花はカップの隙間に咲く小さなリボン状の部分です。
↑(左)クルクマの根っこ。変な形・・ (右)タイカレーはクルクマの味?
[クルクマを長く楽しむためのポイント]
クルクマは当初、蓮の花に似ていることから盆花として注目を集めました。そこでJA糸島さんは
「品種を増やし、まず盆の花のイメージから脱却を目指しました。現在は苞の固い、より日持ちの
する中小輪系の品種を積極的に導入しています」生産者さんオススメのクルクマお手入れ方法は?
「午前中に最低一度霧吹きで苞を保湿して下さい。苞の隙間にお水が溜まるように保湿すると、より
長持ちしますよ!もちろん水換えも忘れずに♪」
↑(左)涼しげなクルクマには、ガラス 花瓶がよく似合います!
(右)JA糸島のキャラクター♪ クルックマンとクルクマちゃん