美しい北信州の自然の中で育てられる花 ~飯山市 JA北信州みゆき~

ヌボー生花店 山崎年起

2013年07月22日 13:00

今週のFlowerStoryは、JA北信州みゆきさんのヒペリカムです。





[飯山のヒペリカム栽培の歴史]
長い冬の間じっと雪の中で過ごした株から、春に新芽が芽吹き、夏に花を咲かせて実を付ける花、
ヒペリカム。豪雪地帯飯山でヒペリカム栽培が始まったのは15年ほど前。現在飯山で最も広い面
積でヒペリカムを生産している梨元茂さんの父、清希さんが導入したのが最初です。その後、梨元
さんがオランダの種苗会社や研究機関との交流によって栽培品種を増やし、今では飯山はヒペリカ
ムの生産量が日本一!の産地となりました。


↑(左)代表品種、マジカルパッション。光沢感のある赤は国産ならでは。
 (右)ヒペリカムの花。花が散った後、可愛らしい実になります。


[輸入品が中心のヒペリカム]
日本国内に出回る切り花ヒペリカムの、約9割は輸入品。輸入品は長距離輸送を伴うため、それに
耐えられる丈夫な品種のみが入荷します。その結果、花屋の店頭に並ぶヒペリカムは、同じような
形や色の品種ばかり・・。梨元さんは語ります。「それが非常に残念。本当は沢山の種類があって、
ヒペリカムだけをいろいろ集めて飾ると、キャンディーみたいでとっても可愛い。この魅力をたく
さんの消費者の方に知ってもらいたい」


↑(左)ピンクジャアント(ピンクで大粒) (右)マジカルチェリー(コーヒー色)


[物語を伝える、それが生産者の役目]
飯山のヒペリカムの特徴は、なんと言っても青々とした葉っぱと枝のボリューム感。スプレー状に
たくさん枝分かれした草姿は、1本でも十二分に楽しむことができます。さらなる魅力は「美しい
北信州の自然の中で育てられた花」という物語。梨元さんは一連の生産過程を常にブログで発信し
ています。「花の物語を伝えるのも生産者の役目」と梨元さん。美しい風景と花の写真が心を癒して
くれるブログです。是非チェックしてみて下さい。
*梨元さんBlog: http://nashimoto.exblog.jp


↑(左)1枝1枝分けて飾っても素敵。いろんな楽しみ方ができます。
 (右)梨元茂さん。Blogを通じてお花の魅力を常に発信されています。

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