今週のFlowerStoryは、新潟県 魚沼花き園芸組合さんのオリエンタルユリです。
*ユリの花言葉: 純粋さ、愛らしさ
[魚沼花き園芸組合の紹介]
全国で最も有名なお米の産地、新潟県魚沼市。この魚沼地域の隠れ名産品が、旧堀之内町を中心
に生産されているオリエンタルユリ。組合員数は119戸(143名)にも上り、夏場のユリの生
産量は日本一を誇ります。全国でもトップクラスの品質・生産量を維持し続けていることが評価さ
れ、平成17年には日本農業賞の大賞を受賞。日本を代表するユリの産地として認知されています。
↑ (左)生産風景、まだ若い状態 (右)収穫間際のユリ、豪華!
[魚沼花き園芸組合の歴史]
組合の設立は昭和23年。当時は戦後の食糧増産時代で、花栽培は世間から相手にされなかった時
代。水田面積が特に少ない堀之内町で、花栽培で生計を立てざるを得なかった地域の有志が、試作
を繰り返した結果、地域の栽培に適した花がユリでした。当初はユリの育種が盛んに行われ、全国
のユリ産地へユリの球根販売を一手に担う存在として地位を確立。徐々にユリの切花販売に舵を切
り、今も尚ユリ生産の第一線を走り続けています。
↑ (左)収穫風景、丁寧に抱えて♪ (右)8/8めざましTVに登場
[オリエンタルユリの歴史]
実はオリエンタルユリの原種のほとんどは日本のユリ。スカシユリ同様に、日本の原種が海を渡り、
海外で品種改良されました。オリエンタルユリの代名詞、カサブランカが初めてオランダの会社か
ら発表されたのが1984年。それ以来、ユリの品種改良はオランダが中心となり、従来なかった
黄色や赤色のユリも2000年に入り登場。現在日本で生産されているユリの球根の大半は、オラ
ンダからの輸入品となっています。
↑ (左)黄色の定番イエローウィン (右)赤色の定番ビビアナ