今週のFlowerStoryは、地元中野市の荒井バラ園さんのバラです。
*バラの花言葉:愛
[荒井バラ園さんの紹介]
春の「なかのバラまつり」で有名な中野市で、30年前からバラの生産を営む荒井バラ園さん。
2代目の荒井健悟さんは、毎年バラまつり開催のためにバラの切花や苗木を提供し、
影からサポートし続けている、若き生産者さんです。
[土づくりへのこだわり]
中野はキノコ栽培が盛んな土地。一方で栽培で発生する大量の使用済み培地処理が問題となっています。
しかし使用済み培地には、植物の生育に必要な必須元素がバランス良く含まれています。荒井さんは半
年間かけて培地を十分発酵させ、バラ栽培の根幹となる土づくりの主役として活用しています。地域に
根ざしたバラ栽培、これが荒井さんのモットーです。
[100%のバラを目指して]
蕾のバラのほうが長持ちする、そう思っている方も多いのでは?荒井さんは語ります。「バラは栄養が
沢山必要なお花。蕾の状態で出荷しても水だけでは栄養が不足してしまい、首が垂れてしまうなど、ダ
メになりやすい」「当園では近年花弁の多い大輪系の品種を多く生産していますが、そういった品種は
蕾で出荷しても絶対咲きません。ある程度咲かせてから出荷すると長く楽しめます」「以前は蕾で出荷
しないとバラは売れませんでした。でも結果バラが長持ちせず、お客様に満足頂けなかった。生産者も
反省して、今はある程度咲かせた半開きの状態で出荷することが当たり前になりつつあります。実際の
ところ、半開きのほうが長持ちします。半開きで出荷すればしっかりと咲くし、満開になってから長持
ちします!」このように荒井さんのこだわりはバラ本来の力を100%発揮できるように出荷すること。
更に荒井さんのバラは必ず、品質保持剤入りの水バケツに入れて出荷します。「バラは品質保持剤の効
果が非常に高い。使うと綺麗に咲くし、日持ちが格段に良くなります。自宅で飾る際には、品質保持剤
を必ず水に入れて下さいね♪」
↑ (左)ハウス内。右がまさに出荷中。左は一旦出荷終了。
(右)新品種の2段咲きのバラ、エキサイティングメイア。
↑ (左)SPで咲いてしまったバラ達。バラまつりで活用されました。
(右)キノコの使用済み培地に枯葉を混ぜて発酵中。
↑ (左)イケメン花男子、荒井健悟さん。2代目として猛勉強中。
(右)バラに対する思いは人一倍。熱のこもったお話頂戴しました。