今週のFlowerStoryは、福島県 JA会津みどりさんのカスミ草です。
*カスミ草の花言葉:清き心
[JA会津みどり カスミ草専門部会の紹介]
福島県の西部に位置し、カスミ草の町として有名な昭和村。カスミ草を作り始めて今年で30周年。
夏から秋にかけて、日本一の生産量を誇ります。村が一丸となって生産に取り組んでおり、村の子
供達は、カスミ草に触れながら育っていきます。一年の半分は雪で閉ざされるほどの豪雪地帯であ
ることから、冬場の大量の雪を貯蔵し、夏場にその雪のエネルギーを利用した自然冷蔵施設「雪室
(ゆきむろ)」を持つ、非常に稀な生産地です。
↑ (左)900㌧もの雪が貯蔵されます! (右)6℃程度にまで冷やして管理します。
[品質の悪かった夏のカスミ草]
「ひと昔前の夏のカスミ草は、花持ちも非常に悪く、黒花と呼ばれるほど、花が咲かず黒ずんでし
まうものが多かった。」そんなカスミ草も雪室と前処理剤の登場と共に、次第に変化していきます。
「雪室のおかげで、カスミ草を切った状態のまましっかりと冷蔵できるようになり、格段に品質が
よくなりました。またカスミ草は糖分がないと綺麗に咲きません。冷蔵しながら、前処理材と呼ば
れる糖分が入りのお水にしっかりと付けることで、お客様の元に届いてから綺麗に咲き続けます。」
↑ (左)夏場のカスミ草=昭和村、が定着。 (右)部会長の立川さんは元トラック運転手
[染めカスミ草の登場]
平成22年から本格的に染めカスミ草の発売が開始されました。「収穫した白のカスミ草に、専用
の染料を吸わせています。以前は染めると花持ちが非常に悪く販売できませんでしたが、数年前に
開発された前処理材入りの染料のおかげで発売できるようになりました。」「とはいえ、染めるの
はひと苦労。湿度調整が難しい。雨の日など湿度が高いと綺麗には染まりません…」1本1本のカ
スミ草には、紆余曲折しながら作り続けてきた、村の人達の思いが込められています。
↑ 染めカスミ層は、発売と同時に大人気商品に!