今週のFlowerStoryは、富山県センティアさんのチューリップです。
*チューリップの花言葉:思いやり
[センティアさんの紹介]
富山県西部の町、砺波市(となみし)。この地はチューリップの球根栽培面積が日本一を誇り、毎
年ゴールデンウィーク期間中に開催されるチューリップフェアでは、30万人もの来場者を迎える
まさにチューリップの町。この地で、チューリップの切り花栽培に情熱を燃やすのが、センティア
の伊藤仁嗣さん。日本一の花市場、大田市場内でもトップクラスの品質評価を受ける、新進気鋭の
生産者さんです。
↑(左)砺波チューリップ公園の様子 (右)センティアさんは地域ブランド認定品
[品種選定へのこだわり]
伊藤さんはチューリップ大国のオランダにて研修時代を過ごしました。切り花チューリップの球根
生産は、ほぼオランダが独占おり、現在も伊藤さんは毎年オランダを訪れます。球根農家を一軒一
軒回って、球根の状態を自分の目で見て確かめ、最新の品種や珍しい品種、また定番品種でもより
良い状態の球根を、直接交渉して買い付けます。「お客様が見た瞬間、好きになってもらえるよう
な品種選定を心がけています。状態をみて球根を選んでいるので、毎年品種が入れ替わります。」
↑(左)ピンクの八重咲き:ピサロ (右)黄色のフリンジ咲き:モナムール
[オランダ式のボックス栽培]
伊藤さんはオランダでの研修を活かし、オランダ式のボックス栽培を導入しています。ボックス栽
培は土壌に球根を植えるのではなく、ボックスに球根を植えて栽培する技術。「土壌に植えるより
も発芽から開花までをコントロールしやすく、安定出荷が可能。土壌栽培だと出荷量に波ができや
すく、出荷量を調整するために採花してから冷蔵庫で保管したりすることがあります。私のチュー
リップは全て採りたて。長く楽しめますよ!」
↑(左)ボックス栽培の様子 (右)活力ある発芽。花は根がいのち!
*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
*クリザール社のチューリップの首伸ばし抑制処理の実験結果です。