“ブランド”ガーベラが誕生する日~静岡県JA大井川ガーベラ部会~

ヌボー生花店 山崎年起

2014年05月13日 05:00

今週のFlowerStoryは、静岡県JA大井川さんのガーベラです。
*ガーベラの花言葉:希望・常に前進





[JA大井川ガーベラ部会の紹介]
静岡県はガーベラ生産量が日本一。そんなガーベラ大国の中でも、鮮度にこだわったガーベラを生産し
ているのが、JA大井川ガーベラ部会。日本で唯一、全量のガーベラをELFと呼ばれる水入りバケツで
流通させることで、ガーベラ特有の首曲がりや弁のソリを軽減させています。

[ガーベラの歴史]
ガーベラの歴史は比較的新しく、日本に渡来したのは大正初期。昭和33年4月に松川時春氏が八重咲
きのガーベラの育種に成功し、営利目的でガーベラ栽培が始まったのが昭和40年代。その後昭和50
年代に開発されたメリクロンと呼ばれる組織培養技術がガーベラの大量生産を可能とし、今ではキク・
カーネーション・バラに次ぐ出荷量を占めるまでに成長しました。以前は日持ちの面で難点のあるお花
でしたが、日進月歩で品種改良が進み、日持ちは格段に良くなり、ガーベラ本来の魅力である多彩な色
や咲き方もより豊富になりました。現在では年代問わず非常に高い人気を誇る花として定着しています。

[JA大井川ガーベラ部会のこだわり]
私達が生産したお花で、消費者に感動・喜びを届けたい。。そんな消費者満足の追求がJA大井川ガー
ベラ部会のこだわり。「ピシット宣言」と呼ばれる独自の品質管理基準により、品質基準の厳守、鮮度
保持の徹底、安定供給の実施、定期的な情報発信、環境配慮型の生産体系の確立を高いレベルで実現し
ています。特に、大手花市場の試験ルームにて毎月日持ち実験を繰り返し行い、品質の向上に貪欲に取
り組んでいます。この日持ち実験は、室温26℃、湿度60%という環境下で実施されており、JA大
井川ガーベラ部会さんのガーベラは10日以上日持ちすることが確認されています(試験に合格しない
とそのガーベラは販売できません)。将来、JA大井川ガーベラ部会さんのガーベラが【ブランド】に
なる日が来ることは、間違いありません。


↑ 試験ルームの様子。毎月試験を実施するのはJA大井川さんだけ。


↑ (左)病気の広がりを防ぐため、1株ごとに隔離して生産しています。
(右)細いチューブを通じて、各株に養液やお水が行き渡ります。


↑ (左)大きく成長した葉っぱ。太陽をいっぱいあびて栄養補給します。
(右)中心的存在、生産者田代さん。数々の賞を受賞されています!



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