2014年02月25日

スカビオサに魅せられて~長崎県 フラワーガーデン寺尾~

今週のFlowerStoryは、長崎県フラワーガーデン寺尾さんのスカビオサです。
*スカビオサの花言葉:魅力





[フラワーガーデン寺尾さん紹介]
長崎県雲仙市。元々はイチゴ農家だった寺尾祐輔さん・良子さん夫妻。「花好きな奥さんの喜
ぶ顔が見たくて」と祐輔さんが一念発起し、花の栽培を始めたのが20年前。今では10品目
以上もの切り花を生産するまでとなった寺尾さんの代名詞ともいえるのが「スカビオサ」。寺
尾さんご自信で育種・改良した、色とりどりの咲き方いろいろなスカビオサは、全国から高い
評価を得ています。


↑寺尾祐輔さん (左) 趣味はナント!!ハーレーダビッドソン (右)


[スカビオサのイメージを変える!]
「本当に可愛い花。でも難しい・・・」それが寺尾さんのスカビオサへの第一印象でし
た。寺尾さんが栽培を始めた当時のスカビオサは、茎の曲がりが多く、花首が垂れやすい…、
そんなネガティブな印象の強い花でした。それでも寺尾さんは粘り強くスカビオサの育種を続
け、見違えるほどの魅力を持ったスカビオサが近年数多く登場しています。「栽培面積は増や
していますが、本数は増やしていません。つまり1本1本のスカビオサに贅沢な環境を整え、
品質向上に取り組んでいます。花色・花形は他の花にはないバリエーションがある。スカビオ
サの魅力に1人でも多くの方に気づいてほしい。そんな想いで日々生産しています。」

[世界から注目される日本のスカビオサ]
「まだまだ途中段階。あと5年~10年はどんどんと新しいものが生まれますね」と寺尾さん。
品質抜群の寺尾さんのスカビオサには、世界も注目しています。「世界から注目されるという
ことは世界の種苗会社との開発競争になるということ。競争は厳しくなるけど、スカビオサが
注目されて本当に嬉しいよ。」スカビオサブームが来る日は、もう間近!?かもしれません。


↑スカビオサは花色・花形が非常に豊富で、それぞれに魅力があります。 
 毎年、次々に新しい品種が生まれています!


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。

  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory

2014年02月20日

理想のカーネーションを追い求め~千葉県 精華園~

今週のFlowerStoryは、千葉県精華園さんのカーネーションです。
*カーネーションの花言葉:無垢で深い愛





[精華園さんの紹介]
全国でも有数のお花の生産地、千葉県南房総市。カーネーション栽培農家も多く集うこの町で、こ
だわりぬいたカーネーションを生産しているのが、精華園の岩田秀一さん。カーネーション栽培を研
究し続け、自分が思い描く理想のカーネーションをストイックなまでに追い求め続けています。
「今までに満足いくカーネーションが栽培できたのは、数える程度。毎年毎年試行錯誤の繰り返し。
それが悩みでもあり、楽しさでもあります。」


↑カーネーション栽培風景(左) 岩田秀一さん、語り出したら止まらない(右)


[大輪のカーネーション]
「当園のこだわりのひとつは、輪の大きさ。特に輸入品のカーネーションは蕾が固く、綺麗に咲き
きりません。当園のカーネーションは、国内の他の産地に比べても出来る限りギリギリまで咲かせ
て出荷しています。その分、十分に土壌から栄養を吸収しているので、日持ちが非常に良く、茎も
しっかりとしたカーネーションに仕上がります。」


↑精華園さん自慢の複色カーネーション達。


[大輪のカーネーション]
「当園のこだわりのひとつは、輪の大きさ。特に輸入品のカーネーションは蕾が固く、綺麗に咲き
きりません。当園のカーネーションは、国内の他の産地に比べても出来る限りギリギリまで咲かせ
て出荷しています。その分、十分に土壌から栄養を吸収しているので、日持ちが非常に良く、茎も
しっかりとしたカーネーションに仕上がります。」


↑在庫せず即出荷。これが難しい(左) 表彰状も数知れず(右)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。


  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 05:00Comments(0)FlowerStory

2014年02月11日

日本人の感性・美意識で創る花~千葉県 三宅花卉園~

今週のFlowerStoryは、千葉県三宅花卉園さんの球根切花MIXです。




[三宅花卉園さんの紹介]
千葉県の中央東部に位置し、成田・羽田空港、東京都心それぞれに1時間でアクセスできる産業都
市、茂原市。この地で40年以上、特徴的な草花の育種・栽培を行っているのが、三宅花卉園さん。
主に南米を原産とするお花を現地の冒険家から調達し、三宅オリジナルとして育種した花達は数知
れず。三宅さんが栽培するアルストロメリアやアマリリスなどは、一般的に流通している品種から
は想像できない姿形をしており、三宅さんの栽培ハウスは珍しいお花達の植物園と化しています。


↑2代目三宅泰行さん(左) 1つのハウス内で様々な花達が咲き乱れます(右)


[日本人の美意識を大切に]
球根系の植物の大半はオランダで育種され、日本の生産者が球根をオランダから購入し栽培して、
切り花が出荷されています。オランダで育種される花達は主にオランダ人好み。国によって文化も
違えば、好きな色合いや花形も異なります。「例えばアルストロメリアのスポットレス(斑点のな
いもの)は、日本人には好まれても、オランダ人には理解ができなかった。また外人はハッキリし
た色合いの大型な花を好むが、日本人は淡い色で繊細な花を好む。私はその日本人が育んできた感
性や美意識を大切に、育種してきました。」

[原種の美しさ]
三宅さんのお花は、業界内で高く評価され、数々の賞を受賞してきました。「花の美しさを追求す
るうちに、そのお花の原種(育種される前のお花本来の姿)の魅力に取り憑かれました。原種から
新しい生命(新花)を創りだした時の喜び、そこには夢やロマンがあります。日本人の感性で創り
だしたお花達が、世界の花市場を席巻する、そんな未来を夢見ています。」今後も三宅オリジナル
の新しいお花に出会えることが本当に楽しみです。


↑アルストロメリア カリオシリーズ。幻の原種から育種した三宅オリジナル。


↑いい香りのリューココリネ(左) 日持ち抜群のラケナリア(中)とキルタンサス(右)


↑滅多にお目にかかれない、ゼフィラ(左) シアネラ(中) バルビネラ(右)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。


  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory

2014年02月04日

最高級なスイートピーの楽しみ方~栃木県 カクタ花農場~

今週のFlowerStoryは、栃木県カクタ花農場さんのスイートピーです。
*スイートピーの花言葉:門出、思い出




[カクタ花農場の紹介]
栃木県の南部に位置する小山市。この地域は年間平均気温が低く、年間降水量も大変少ない地域。
農業に適した気候に恵まれており、古くから菊・カーネーション、バラなど、花き栽培の盛んな地
域です。スイートピーに惚れ込み、20年前から栃木県で唯一スイートピーを生産しているのが、
角田盛一さん。元々は家族で行っていた花栽培も2010年から農業法人「カクタ花農場」を立ち
上げるまでとなり、通年通じて個性的で高品質な各種切り花を出荷している生産者さんです。


↑カクタ花農園の皆様。真中下が角田盛一さん。出荷最盛期に向けて大忙し!


[栃木県で作るスイートピーだからこそ]
冬から春にかけて出荷されるスイートピーの主な生産地は、宮崎県や愛知県など、平均気温が高く
温かい地域ばかり。寒い地域での冬期の花栽培は、栽培時間も長く・コストもかかります。逆に、時
間をかけて手間暇を惜しまず栽培されたスイートピーだからこそ、十二分に土壌から栄養を吸収し
て育つため、多産地よりも丈が長く、花つきのよい最高品質のスイートピーが出荷できます。


↑8月頃に苗を定植(左) ツル性植物なので、網を張って這わせて栽培(右)


[最高級のスイートピーの楽しみ方]
寒い冬を超えて栽培される2月の切花達は、年間通じてみても最高品質の切り花が出荷される時期。
スイートピーも例外ではありません。「私の栽培するスイートピーは栽培に時間がかかるので、蕾
が付いた状態で出荷する場合も多くあります。ただし、それは寒い2月までの話し。蕾から咲く過
程を楽しめるのは、今の時期だけ、と言えます。ちなみにスイートピーは糖分大好きなので、切花
栄養剤をお水を入れることをお忘れなく!」まさにスイートピーを楽しむなら”今でしょ♪”ですね。


↑手間暇を惜しまず、手入れし続けます(左) 人間の身長以上に成長!!(右)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。


  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory