2013年02月25日
スカビオサに魅せられて。 ~長崎県 フラワーガーデン寺尾~
今週のFlowerStoryは長崎県のフラワーガーデン寺尾さんのスカビオサです。
紹介しているスカビオサは、2/27~3/04まで全店にて販売しております。

[フラワーガーデン寺尾さん紹介]
長崎県雲仙市。元々はイチゴ農家だった寺尾祐輔さん・良子さん夫妻。「花好きな奥さんの喜
ぶ顔が見たくて」と祐輔さんが決断し、花の生産を始めて約20年になります。10品目以上
の切花を生産されている中で最も力を入れているのが【スカビオサ】。寺尾さんご自身で育種
をし、自分自身で試行錯誤しながら苗を増やしているので、非常にバリエーション豊富なスカ
ビオサを出荷されています。
[スカビオサのイメージを変える!]
「本当に可愛い花。でも難しいな・・・」それが寺尾さんのスカビオサへの第一印象でし
た。実際、従来のスカビオサは茎が繊細で曲がりが多く、花首が垂れやすい・・・。そんなネ
ガティブな印象が強い花でしたが、寺尾さんは長い年月をかけて品質のよいスカビオサを育種
し続け、非常に高い評価を得ています。品質を向上させるために、ハウス面積は広げながらも
栽培本数は増やさず、1本1本のスカビオサに栄養を十分に与えています。スカビオサのバラ
イティの豊富さを大切に、他では作らないような花色・咲き方のスカビオサを大切に育ててい
ます。スカビオサの本来の魅力に気づいてほしい、そんな想いで日々生産に取り組んでいます。
[世界から注目される日本のスカビオサ]
「まだまだ途中段階。あと5年~10年はまだまだ品質が向上していきますよ。」と寺尾さん。
近年のスカビオサの品質向上は目を見張るものがあり世界からも注目されるようになりました。
「世界から注目されるということは世界の種苗会社との開発競争になるということ。競争は厳
しいけどスカビオサが注目されて嬉しいね。」スカビオサブームが来る日も近そうです。

↑スカビオサは咲き方・花色が非常に豊富で、1つ1つの品種に違っ
た魅力があります。毎年、次々に新しい品種が生まれています。

↑寺尾祐輔さん・良子さん夫妻☆

↑オリジナルキャラクター♪
紹介しているスカビオサは、2/27~3/04まで全店にて販売しております。

[フラワーガーデン寺尾さん紹介]
長崎県雲仙市。元々はイチゴ農家だった寺尾祐輔さん・良子さん夫妻。「花好きな奥さんの喜
ぶ顔が見たくて」と祐輔さんが決断し、花の生産を始めて約20年になります。10品目以上
の切花を生産されている中で最も力を入れているのが【スカビオサ】。寺尾さんご自身で育種
をし、自分自身で試行錯誤しながら苗を増やしているので、非常にバリエーション豊富なスカ
ビオサを出荷されています。
[スカビオサのイメージを変える!]
「本当に可愛い花。でも難しいな・・・」それが寺尾さんのスカビオサへの第一印象でし
た。実際、従来のスカビオサは茎が繊細で曲がりが多く、花首が垂れやすい・・・。そんなネ
ガティブな印象が強い花でしたが、寺尾さんは長い年月をかけて品質のよいスカビオサを育種
し続け、非常に高い評価を得ています。品質を向上させるために、ハウス面積は広げながらも
栽培本数は増やさず、1本1本のスカビオサに栄養を十分に与えています。スカビオサのバラ
イティの豊富さを大切に、他では作らないような花色・咲き方のスカビオサを大切に育ててい
ます。スカビオサの本来の魅力に気づいてほしい、そんな想いで日々生産に取り組んでいます。
[世界から注目される日本のスカビオサ]
「まだまだ途中段階。あと5年~10年はまだまだ品質が向上していきますよ。」と寺尾さん。
近年のスカビオサの品質向上は目を見張るものがあり世界からも注目されるようになりました。
「世界から注目されるということは世界の種苗会社との開発競争になるということ。競争は厳
しいけどスカビオサが注目されて嬉しいね。」スカビオサブームが来る日も近そうです。

↑スカビオサは咲き方・花色が非常に豊富で、1つ1つの品種に違っ
た魅力があります。毎年、次々に新しい品種が生まれています。

↑寺尾祐輔さん・良子さん夫妻☆

↑オリジナルキャラクター♪
2013年02月18日
2013年02月18日
見よ、これが日本の育種力 ~千葉県 JA安房~
今週のFlowerStoryは千葉県JA安房さんのストックです。
紹介しているストックは、2/19~2/25まで全店にて販売しております。

[ストックの歴史紹介]
千葉の房総半島西側の突端に近い館山市西岬地区。
この地域で大正時代末期に初めてストックの生産がスタートしました。
この地域で生まれ日本にストックを普及させた第一人者、それが黒川浩さん。
黒川さんは長年にわたりストックの育種を手がけ「黒川ストック」と呼ばれる品種体型を確立。
平成5年には世界初の「スプレーストック(*)」を発表。
今では黒川さんが手がけた品種が日本のストックの約8割を占めています。
黒川さんのストックは国内だけでなく、ヨーロッパやアメリカ、中南米に輸出され、高い評価を得ています。
*スプレー(SP)とは、1本の茎に小枝・小花が密集した形状のこと。
逆に1本の茎に1輪の花が付いた形状をスタンダード(STD)と呼ぶ。
[ストックの生産苦労話]
日本で販売されているストックは基本的に八重咲き(花弁が幾重にも重なった咲き方)。
これは実は自然現象的に生まれているもの。
ストックの種をまいて花が開花した時、八重咲きである確率は約55%。
残りの45%は一重咲きで花持ちが非常に悪く商品価値がありません。
生産効率を上げるためにまだ花が咲いていない出来るだけ早い段階で、それぞれの種が
八重咲きか一重咲きか判断し、一重咲きの株はすべて捨ててしまいます。
この作業を「八重鑑別」と呼び、この作業の正確さは経験によって裏付けされています。

↑ハウス栽培の様子。現段階で開花調整技術が確立しておらず、
JA安房は電照栽培による開花調整に積極的に取り組んでいます。

↑西岬といえばヒマワリの名産地。花栽培が盛んな地域です。

↑育種家の黒川浩さん。*農林水産省のHPに特集あり。
*ヌボー生花店の育種家への想い
日本の花の育種力は世界一。それを裏付けるように2012年に開催された世界新品種コンクルー
ルでも沢山の日本人が金賞を受賞しました。そんな素晴らしい日本の育種家を紹介していきます。
紹介しているストックは、2/19~2/25まで全店にて販売しております。

[ストックの歴史紹介]
千葉の房総半島西側の突端に近い館山市西岬地区。
この地域で大正時代末期に初めてストックの生産がスタートしました。
この地域で生まれ日本にストックを普及させた第一人者、それが黒川浩さん。
黒川さんは長年にわたりストックの育種を手がけ「黒川ストック」と呼ばれる品種体型を確立。
平成5年には世界初の「スプレーストック(*)」を発表。
今では黒川さんが手がけた品種が日本のストックの約8割を占めています。
黒川さんのストックは国内だけでなく、ヨーロッパやアメリカ、中南米に輸出され、高い評価を得ています。
*スプレー(SP)とは、1本の茎に小枝・小花が密集した形状のこと。
逆に1本の茎に1輪の花が付いた形状をスタンダード(STD)と呼ぶ。
[ストックの生産苦労話]
日本で販売されているストックは基本的に八重咲き(花弁が幾重にも重なった咲き方)。
これは実は自然現象的に生まれているもの。
ストックの種をまいて花が開花した時、八重咲きである確率は約55%。
残りの45%は一重咲きで花持ちが非常に悪く商品価値がありません。
生産効率を上げるためにまだ花が咲いていない出来るだけ早い段階で、それぞれの種が
八重咲きか一重咲きか判断し、一重咲きの株はすべて捨ててしまいます。
この作業を「八重鑑別」と呼び、この作業の正確さは経験によって裏付けされています。
↑ハウス栽培の様子。現段階で開花調整技術が確立しておらず、
JA安房は電照栽培による開花調整に積極的に取り組んでいます。
↑西岬といえばヒマワリの名産地。花栽培が盛んな地域です。

↑育種家の黒川浩さん。*農林水産省のHPに特集あり。
*ヌボー生花店の育種家への想い
日本の花の育種力は世界一。それを裏付けるように2012年に開催された世界新品種コンクルー
ルでも沢山の日本人が金賞を受賞しました。そんな素晴らしい日本の育種家を紹介していきます。
2013年02月11日
2013年02月11日
若者達が夢を託した花、ラナンキュラス ~長崎県 FreeZe~
今週のFlowerStoryは長崎県FreeZeさんのラナンキュラスです。
紹介しているラナンキュラスは、2/12~2/18まで全店にて販売しております。

[FreeZeラナンキュラスの紹介]
長崎県の中央に位置する諫早市。3つの海に囲まれた自然の恵み豊かなこの土地で、
平均年齢26歳の若者4人が集まり組織したグループ【FreeZe(フリーズ)】。
そんな若者達が「毎日見ても全く飽きない花」と評する花がラナンキュラス。
彼らが作るラナンキュラスは他産地に比べて茎が固く真っ直ぐ、丈長に仕上がるのが特徴。
球根花であるラナンキュラスは本来は毎年花咲きますが、極力毎年新しい株を使うことで
高品質なラナンキュラスを出荷しています。「品質のよい花を作るのは当たり前。如何に
安定出荷するかが課題」と語る若者達。彼らの今後が本当に楽しみです。
[ラナンキュラスの生産苦労話]
見た目可愛らしい花ですが、ラナンキュラスは他品目に比べて生産が難しい花の1つと
されています。水やり1つとっても、水をあげすぎず切らしすぎず、絶妙なタイミングでの
水くれが必須。ハウス内の温度・湿度の管理が不十分だと、花丈が間延びしてしまったり、
ボト(灰色カビ病)も発生しやすくなります。お花に対する思いが強く栽培技術を日々研究・
向上できる生産者のみが、高品質なラナンキュラスを生産できるのです。

↑圃場の様子。ラナンキュラスの場合、一度お花を開花させることで首の部分(花と茎の接続部分)
が太くしっかりとします。このお花の開閉作業により長持ちするラナンキュラスが出来上がります。

↑ラナンキュラスの特徴は幾重に も重なった可憐な花びら。それでいて日持ちも抜群です☆

↑販売担当の西村さん。花農家さんは皆本当に親切で、今回も沢山の情報を提供下さいました。
*ヌボー生花店の若手生産者への想い
花農家も高齢化が顕著で、若手生産者なくして花業界の未来はありえません。
ヌボー生花店は若手生産者をサポートし続けていきます。
紹介しているラナンキュラスは、2/12~2/18まで全店にて販売しております。

[FreeZeラナンキュラスの紹介]
長崎県の中央に位置する諫早市。3つの海に囲まれた自然の恵み豊かなこの土地で、
平均年齢26歳の若者4人が集まり組織したグループ【FreeZe(フリーズ)】。
そんな若者達が「毎日見ても全く飽きない花」と評する花がラナンキュラス。
彼らが作るラナンキュラスは他産地に比べて茎が固く真っ直ぐ、丈長に仕上がるのが特徴。
球根花であるラナンキュラスは本来は毎年花咲きますが、極力毎年新しい株を使うことで
高品質なラナンキュラスを出荷しています。「品質のよい花を作るのは当たり前。如何に
安定出荷するかが課題」と語る若者達。彼らの今後が本当に楽しみです。
[ラナンキュラスの生産苦労話]
見た目可愛らしい花ですが、ラナンキュラスは他品目に比べて生産が難しい花の1つと
されています。水やり1つとっても、水をあげすぎず切らしすぎず、絶妙なタイミングでの
水くれが必須。ハウス内の温度・湿度の管理が不十分だと、花丈が間延びしてしまったり、
ボト(灰色カビ病)も発生しやすくなります。お花に対する思いが強く栽培技術を日々研究・
向上できる生産者のみが、高品質なラナンキュラスを生産できるのです。

↑圃場の様子。ラナンキュラスの場合、一度お花を開花させることで首の部分(花と茎の接続部分)
が太くしっかりとします。このお花の開閉作業により長持ちするラナンキュラスが出来上がります。

↑ラナンキュラスの特徴は幾重に も重なった可憐な花びら。それでいて日持ちも抜群です☆

↑販売担当の西村さん。花農家さんは皆本当に親切で、今回も沢山の情報を提供下さいました。
*ヌボー生花店の若手生産者への想い
花農家も高齢化が顕著で、若手生産者なくして花業界の未来はありえません。
ヌボー生花店は若手生産者をサポートし続けていきます。
2013年02月04日
2013年02月04日
環境に優しい花、それがスイートピー ~佐賀県 木下農園~
今週のFlowerStoryは佐賀県木下農園さんのスイートピーです。
紹介しているスイートピーは、2/05~2/11まで全店にて販売しております。

[木下農園さんスイートピーの紹介]
春の訪れを甘い香りと共に届けてくれるお花、スイートピー。
26年前脱サラしてスイートピーの花農家を始めたのが佐賀県の木下農園さん。
今では年間300万本以上を出荷し、特に宿根スイートピーの生産量は日本一を誇ります。
日頃からこだわっていることは極力農薬を使わずにエコな生産をすること。
元々スイートピーは他の花に比べて農薬を必要としない花ですがその中でも
品種選定や作り方を工夫することでより安心・安全な生産に努めています。
[宿根スイートピーの魅力]
通常切り花で出回るスイートピーは一年草ですが、宿根スイートピーは多年草。
庭先では初夏に咲く花なのでサマースイートピーとも呼ばれます。
通常のスイートピーより花弁が丸く厚く輪数が多いのが特徴。
お花の先端の蕾もきちんと咲くので日持ちも抜群です!
全国的にも珍しい切り花といえます。
[スイートピーの生産苦労話]
スイートピーはお日様が大好きで、曇天の日が3日続くと落蕾(蕾が落ちる)が
多くなる特性があり、曇天が続く場合には落蕾対策に追われます。
また湿度が高いと病気が発生し易くなるため、ハウス内の換気をこまめ行う等、
湿度管理に気を配ります。更にスイートピーはマメ科の植物で、
草丈が網に絡まりながらどんどん伸びていき、わき芽や豆ができ続けます。
草丈対策として網を移動させ続け、またわき芽や豆も整理し続けます。
このような気の遠くなるような日々の作業の積み重ねによって、
スイートピーの生産は成り立っているのです。

↑通常のスイートピー。色が豊富 で香りがよく春花人気No.1。

↑宿根スイートピー。通常のものより輪数が多く日持ちもよい。

↑スイートピーの生産風景。網にスイートピーが絡まりながら伸びて
いきます。そのわき芽から次々とスイートピーが花を咲かせます。

↑花言葉は「門出」。まさに春の送別会に相応しいお花です♪

↑生産者の木下さん。農薬を極力使わずエコな生産に拘ります。
*ヌボー生花店のFlowerStoryへの想い
お花は農作物。だからこそ、1本1本のお花には必ず産地様の想いと物語があります。
この想いと物語を一人でも多くの人に知って頂きたい。
これがFlowerStoryに託したヌボーの想いです。
紹介しているスイートピーは、2/05~2/11まで全店にて販売しております。

[木下農園さんスイートピーの紹介]
春の訪れを甘い香りと共に届けてくれるお花、スイートピー。
26年前脱サラしてスイートピーの花農家を始めたのが佐賀県の木下農園さん。
今では年間300万本以上を出荷し、特に宿根スイートピーの生産量は日本一を誇ります。
日頃からこだわっていることは極力農薬を使わずにエコな生産をすること。
元々スイートピーは他の花に比べて農薬を必要としない花ですがその中でも
品種選定や作り方を工夫することでより安心・安全な生産に努めています。
[宿根スイートピーの魅力]
通常切り花で出回るスイートピーは一年草ですが、宿根スイートピーは多年草。
庭先では初夏に咲く花なのでサマースイートピーとも呼ばれます。
通常のスイートピーより花弁が丸く厚く輪数が多いのが特徴。
お花の先端の蕾もきちんと咲くので日持ちも抜群です!
全国的にも珍しい切り花といえます。
[スイートピーの生産苦労話]
スイートピーはお日様が大好きで、曇天の日が3日続くと落蕾(蕾が落ちる)が
多くなる特性があり、曇天が続く場合には落蕾対策に追われます。
また湿度が高いと病気が発生し易くなるため、ハウス内の換気をこまめ行う等、
湿度管理に気を配ります。更にスイートピーはマメ科の植物で、
草丈が網に絡まりながらどんどん伸びていき、わき芽や豆ができ続けます。
草丈対策として網を移動させ続け、またわき芽や豆も整理し続けます。
このような気の遠くなるような日々の作業の積み重ねによって、
スイートピーの生産は成り立っているのです。

↑通常のスイートピー。色が豊富 で香りがよく春花人気No.1。

↑宿根スイートピー。通常のものより輪数が多く日持ちもよい。

↑スイートピーの生産風景。網にスイートピーが絡まりながら伸びて
いきます。そのわき芽から次々とスイートピーが花を咲かせます。

↑花言葉は「門出」。まさに春の送別会に相応しいお花です♪

↑生産者の木下さん。農薬を極力使わずエコな生産に拘ります。
*ヌボー生花店のFlowerStoryへの想い
お花は農作物。だからこそ、1本1本のお花には必ず産地様の想いと物語があります。
この想いと物語を一人でも多くの人に知って頂きたい。
これがFlowerStoryに託したヌボーの想いです。