2014年07月08日
未来の夏花の主役を担う花~福岡県 JA糸島クルクマ共選部会~
今週のFlowerStoryは、福岡県JA糸島クルクマ共選部会さんのクルクマです。
*クルクマの花言葉:あなたの姿に酔いしれる

[JA糸島クルクマ共選部会の紹介]
福岡県の最西端に位置する糸島市は、対馬暖流の影響で温暖な気候条件であり、北は玄界灘、南に
脊振山と自然豊かな土地です。近年夏場の新定番商品として注目を集めるクルクマですが、日本で
は平成5年に栽培がスタートしたばかりの歴史の新しいお花です。全国に先駆けてクルクマの生産
拡大、品種の多様化を推し進めた生産者、それがJA糸島のクルクマ共選部会。近年のクルクマブ
ームの立役者といっても過言ではありません。

↑クルクマの栽培風景(左) 生産者オススメ品種:プーディンプリンセス(右)
[クルクマってどんなお花?]
クルクマはタイが原産のショウガ科の球根植物。タイでは鑑賞用としてよりも、根をカレー粉と
して使ったり、薬用として用いたりしています。熱帯地域の原産だけあって、暑ければ暑いほど
生育し、夏場でも非常に日持ちのよい植物です。カップを重ねたような独特な花形が特徴ですが、
これは苞の部分にあたります。本当の花はカップの隙間に咲く小さなリボン状の部分です。

↑非常に特徴的なクルクマの根っこ(左) タイカレーはクルクマ味?(右)
[クルクマを長く楽しむためのポイント]
クルクマは当初、蓮の花に似ていることから盆花として注目を集めました。そこでJA糸島さんは
「品種を増やし、まず盆の花のイメージから脱却を目指しました。現在は苞の固い、より日持ちの
する中小輪系の品種を積極的に導入しています。」
生産者さんオススメのクルクマお手入れ方法は?
「午前中に最低一度霧吹きで苞を保湿して下さい。苞の隙間にお水が溜まるように保湿すると、より
長持ちしますよ!ただし水換えはお忘れなく♪」

↑クルクマだけで飾るもよし(左) JA糸島のイメージキャラクター(右)
*クルクマの花言葉:あなたの姿に酔いしれる

[JA糸島クルクマ共選部会の紹介]
福岡県の最西端に位置する糸島市は、対馬暖流の影響で温暖な気候条件であり、北は玄界灘、南に
脊振山と自然豊かな土地です。近年夏場の新定番商品として注目を集めるクルクマですが、日本で
は平成5年に栽培がスタートしたばかりの歴史の新しいお花です。全国に先駆けてクルクマの生産
拡大、品種の多様化を推し進めた生産者、それがJA糸島のクルクマ共選部会。近年のクルクマブ
ームの立役者といっても過言ではありません。

↑クルクマの栽培風景(左) 生産者オススメ品種:プーディンプリンセス(右)
[クルクマってどんなお花?]
クルクマはタイが原産のショウガ科の球根植物。タイでは鑑賞用としてよりも、根をカレー粉と
して使ったり、薬用として用いたりしています。熱帯地域の原産だけあって、暑ければ暑いほど
生育し、夏場でも非常に日持ちのよい植物です。カップを重ねたような独特な花形が特徴ですが、
これは苞の部分にあたります。本当の花はカップの隙間に咲く小さなリボン状の部分です。

↑非常に特徴的なクルクマの根っこ(左) タイカレーはクルクマ味?(右)
[クルクマを長く楽しむためのポイント]
クルクマは当初、蓮の花に似ていることから盆花として注目を集めました。そこでJA糸島さんは
「品種を増やし、まず盆の花のイメージから脱却を目指しました。現在は苞の固い、より日持ちの
する中小輪系の品種を積極的に導入しています。」
生産者さんオススメのクルクマお手入れ方法は?
「午前中に最低一度霧吹きで苞を保湿して下さい。苞の隙間にお水が溜まるように保湿すると、より
長持ちしますよ!ただし水換えはお忘れなく♪」

↑クルクマだけで飾るもよし(左) JA糸島のイメージキャラクター(右)
2014年07月01日
ラン王国タイに咲く、トロピカルな花~タイ 須藤商会~
今週のFlowerStoryは、タイのモカラです。
*モカラの花言葉:優美・気品

[ラン王国タイ]
日本から約4500km。観光が非常に盛んな国、タイ王国。空港の至る所で外国人をもてなしてい
るのが、タイで栽培されたランの花。タイはランの生産量・輸出量が世界一。タイは仏教徒が多い
国であり、古くから寺院の仏像の前にはたくさんのランの花が飾られてきました。更に商店・民家
・街角など至る所にランの花が飾られ、タイ独特の風景として、観光客を楽しませています。

↑空港のラン装花(左) タイの市場で販売されているデンファレの山(右)
[日本のラン文化を支えるタイ王国]
タイ国内で栽培されるランのうち、高品質のものが輸出品となり、日本においても古くからタイの
ランが楽しまれてきました。平成20年の統計では、日本に輸入されるランの花のうち、タイの花
が占める割合が約5割。金額にして年間30億円ものランが輸入されています。特に、デンファレ
とモカラは、タイからの輸入が大半を占め、日本国内で販売されているデンファレやモカラの大部
分は、タイからの輸入品です。日本のラン文化を影で支える存在、それがタイ王国なのです。

↑梱包作業の様子(左) ランの花は、タイの人達の生活を支えています(右)
[モカラの特徴]
世界中に約15000種類もあるといわれるランの花。現在も日々品種改良が進められています。
モカラは3種類のラン科「バンダ属」「アラクニス属」「アスコセントラム属」を交配して人工的
に作られた花。肉厚な花弁が特徴で、水から離してもある程度水持ちするため、リゾート地を訪れ
た時に貰うフラワーレイや、飲食店のフードやドリンクのデコレーションに使われることの多い花
です。黄・橙・赤・ピンクと、ランの花の中では花色が豊富であることも特徴です。

↑栽培中のモカラの花(左) デンファレの栽培ハウスの様子(右)
*モカラの花言葉:優美・気品

[ラン王国タイ]
日本から約4500km。観光が非常に盛んな国、タイ王国。空港の至る所で外国人をもてなしてい
るのが、タイで栽培されたランの花。タイはランの生産量・輸出量が世界一。タイは仏教徒が多い
国であり、古くから寺院の仏像の前にはたくさんのランの花が飾られてきました。更に商店・民家
・街角など至る所にランの花が飾られ、タイ独特の風景として、観光客を楽しませています。

↑空港のラン装花(左) タイの市場で販売されているデンファレの山(右)
[日本のラン文化を支えるタイ王国]
タイ国内で栽培されるランのうち、高品質のものが輸出品となり、日本においても古くからタイの
ランが楽しまれてきました。平成20年の統計では、日本に輸入されるランの花のうち、タイの花
が占める割合が約5割。金額にして年間30億円ものランが輸入されています。特に、デンファレ
とモカラは、タイからの輸入が大半を占め、日本国内で販売されているデンファレやモカラの大部
分は、タイからの輸入品です。日本のラン文化を影で支える存在、それがタイ王国なのです。

↑梱包作業の様子(左) ランの花は、タイの人達の生活を支えています(右)
[モカラの特徴]
世界中に約15000種類もあるといわれるランの花。現在も日々品種改良が進められています。
モカラは3種類のラン科「バンダ属」「アラクニス属」「アスコセントラム属」を交配して人工的
に作られた花。肉厚な花弁が特徴で、水から離してもある程度水持ちするため、リゾート地を訪れ
た時に貰うフラワーレイや、飲食店のフードやドリンクのデコレーションに使われることの多い花
です。黄・橙・赤・ピンクと、ランの花の中では花色が豊富であることも特徴です。

↑栽培中のモカラの花(左) デンファレの栽培ハウスの様子(右)
2014年06月24日
トルコギキョウの歴史はここから始まった~長野県 JAちくま~
今週のFlowerStoryは、長野県JAちくまさんのトルコギキョウです。
*トルコギキョウの花言葉:優美

[千曲市力石は日本一のトルコギキョウの町]
戸倉上山田温泉にほど近い旧上山田町力石。この地は昭和25年頃に日本で初めてトルコギキョウ
が栽培された場所。当初は単色のみだったトルコギキョウも、力石の育種家による品種改良の結果、
覆輪系品種が登場し、その後のトルコギキョウブームの火付け役となりました。現在でも力石地区
には全国的に有名なトルコギキョウの生産者が数多く点在し、日本一のトルコギキョウの生産地と
して評価されています。

↑JAちくまの春原さん(黒服)と、生産者小林(青服)さん。
[世界を席巻する日本のトルコギキョウ]
世界に何百種とあるトルコギキョウ。その品種改良は世界的に見ても日本の独占市場。2012年
に開催された世界新品種品評会フロリアードでは、日本の育種家のトルコギキョウが数多くの賞を獲
得しました。その中でも力石在住でトルコギキョウの日本一の育種家として名高い中曽根健さんが、
平成15年に完成させた「コサージュ」シリーズは、細かいフリルが見事な八重咲きの大輪品種で、
世界から非常に高い評価を得ている切り花です。まさに長野から生まれた世界ブランドと言えます。

↑中曽根さんの別BRAND「NF(ナカソネ・フリンジ)」シリーズ
[トルコギキョウの栽培苦労話]
トルコギキョウの栽培は、ハウス等施設栽培が主です(力石地区を車で走ると沢山のトルコギキョ
ウのハウスに出会えます)。春夏出荷のトルコギキョウは、冬に植えて約6ヶ月の栽培期間を経て
出荷されます。時間をかけて育てますが、肥料や日照・気候条件等によって、同じハウス内、同じ
品種同士でも、色や咲き方にバラツキが出てしまうのが難しい所。またトルコギキョウは次々に脇
芽が出来てしまうため、1本1本丁寧に芽かきを繰り返し行います。品質格差が出やすい花だから
こそ、力石の品質が際立つのでしょう。

↑脇芽を取り除く様子。これにより輪が大きく綺麗に育ちます(左)
スリプス(害虫)により、花に白い斑点ができてしまうことも多い(右)
*トルコギキョウの花言葉:優美

[千曲市力石は日本一のトルコギキョウの町]
戸倉上山田温泉にほど近い旧上山田町力石。この地は昭和25年頃に日本で初めてトルコギキョウ
が栽培された場所。当初は単色のみだったトルコギキョウも、力石の育種家による品種改良の結果、
覆輪系品種が登場し、その後のトルコギキョウブームの火付け役となりました。現在でも力石地区
には全国的に有名なトルコギキョウの生産者が数多く点在し、日本一のトルコギキョウの生産地と
して評価されています。

↑JAちくまの春原さん(黒服)と、生産者小林(青服)さん。
[世界を席巻する日本のトルコギキョウ]
世界に何百種とあるトルコギキョウ。その品種改良は世界的に見ても日本の独占市場。2012年
に開催された世界新品種品評会フロリアードでは、日本の育種家のトルコギキョウが数多くの賞を獲
得しました。その中でも力石在住でトルコギキョウの日本一の育種家として名高い中曽根健さんが、
平成15年に完成させた「コサージュ」シリーズは、細かいフリルが見事な八重咲きの大輪品種で、
世界から非常に高い評価を得ている切り花です。まさに長野から生まれた世界ブランドと言えます。

↑中曽根さんの別BRAND「NF(ナカソネ・フリンジ)」シリーズ
[トルコギキョウの栽培苦労話]
トルコギキョウの栽培は、ハウス等施設栽培が主です(力石地区を車で走ると沢山のトルコギキョ
ウのハウスに出会えます)。春夏出荷のトルコギキョウは、冬に植えて約6ヶ月の栽培期間を経て
出荷されます。時間をかけて育てますが、肥料や日照・気候条件等によって、同じハウス内、同じ
品種同士でも、色や咲き方にバラツキが出てしまうのが難しい所。またトルコギキョウは次々に脇
芽が出来てしまうため、1本1本丁寧に芽かきを繰り返し行います。品質格差が出やすい花だから
こそ、力石の品質が際立つのでしょう。

↑脇芽を取り除く様子。これにより輪が大きく綺麗に育ちます(左)
スリプス(害虫)により、花に白い斑点ができてしまうことも多い(右)
2014年06月17日
特許をも獲得した小さなヒマワリ~北海道 JA新すながわ~
今週のFlowerStoryは、北海道JA新すながわさんのヒマワリです。
*ヒマワリの花言葉:憧れ

[長岡良治氏とJA新すながわさん]
北海道のほぼ中心に位置する砂川市。北海道内外で名の知れた菓子店が立ち並ぶ「すながわスイー
トロード」で有名な地域です。この砂川市で独特なヒマワリ栽培方法を編み出し、高品質なヒマワ
リを提供しているのが長岡良治さん。この長岡さんのヒマワリ栽培方法は平成8年には特許として
認められるほどの技術です。この「長岡式特許栽培」を全面的に採用している生産者集団は、北海
道内のごく一部の生産者のみ。JA新すながわさんは、その数少ない生産者集団の1つです。

↑4名の生産者で構成するJA新すながわヒマワリグループ。
[長岡式特許栽培の特徴]
ヒマワリは土壌の肥料を良く吸う植物です。だからこそ野に咲くヒマワリは土壌の栄養を吸収し、
茎が太く・大輪の花を咲かせます。しかしながら肥料分を多く含んだ切り花は、日持ちが悪くなる
傾向があります。長岡式特許栽培は、この真逆の考え方。肥料や水を極限まで切らし、ヒマワリを
細く小さく栽培することで、日持ちの良い、高品質なヒマワリを栽培することができる栽培方法です。

↑圃場の様子(左) 出荷直前の蕾のひまわり(右)
[JA新すながわさんからのメッセージ]
「まさに゛言うは易く行うは難し゛。この栽培方法を始めた当初は、いくら肥料を制限しても土壌
に残った残留肥料で、ヒマワリがなかなか小さくならなかった。4年目ぐらいからかな、やっと形
になったのは。この栽培方法で一番苦労するのは生育期の水管理。毎日1つ1つ花の様子を見て、
手で丁寧に水をまきます。ヒマワリの良し悪しは、茎の太さを見ること。小指ぐらいの太さならOK。
あと葉が小さくて、茎の色が黄身がかっているくらいが丁度いい。濃いのは肥料が多い証拠です。
ぜひうちのヒマワリ試して飾ってみて下さい!」

↑小指サイズのヒマワリが理想(左) 代表品種:サンリッチマンゴー(右)
*ヒマワリの花言葉:憧れ

[長岡良治氏とJA新すながわさん]
北海道のほぼ中心に位置する砂川市。北海道内外で名の知れた菓子店が立ち並ぶ「すながわスイー
トロード」で有名な地域です。この砂川市で独特なヒマワリ栽培方法を編み出し、高品質なヒマワ
リを提供しているのが長岡良治さん。この長岡さんのヒマワリ栽培方法は平成8年には特許として
認められるほどの技術です。この「長岡式特許栽培」を全面的に採用している生産者集団は、北海
道内のごく一部の生産者のみ。JA新すながわさんは、その数少ない生産者集団の1つです。

↑4名の生産者で構成するJA新すながわヒマワリグループ。
[長岡式特許栽培の特徴]
ヒマワリは土壌の肥料を良く吸う植物です。だからこそ野に咲くヒマワリは土壌の栄養を吸収し、
茎が太く・大輪の花を咲かせます。しかしながら肥料分を多く含んだ切り花は、日持ちが悪くなる
傾向があります。長岡式特許栽培は、この真逆の考え方。肥料や水を極限まで切らし、ヒマワリを
細く小さく栽培することで、日持ちの良い、高品質なヒマワリを栽培することができる栽培方法です。

↑圃場の様子(左) 出荷直前の蕾のひまわり(右)
[JA新すながわさんからのメッセージ]
「まさに゛言うは易く行うは難し゛。この栽培方法を始めた当初は、いくら肥料を制限しても土壌
に残った残留肥料で、ヒマワリがなかなか小さくならなかった。4年目ぐらいからかな、やっと形
になったのは。この栽培方法で一番苦労するのは生育期の水管理。毎日1つ1つ花の様子を見て、
手で丁寧に水をまきます。ヒマワリの良し悪しは、茎の太さを見ること。小指ぐらいの太さならOK。
あと葉が小さくて、茎の色が黄身がかっているくらいが丁度いい。濃いのは肥料が多い証拠です。
ぜひうちのヒマワリ試して飾ってみて下さい!」

↑小指サイズのヒマワリが理想(左) 代表品種:サンリッチマンゴー(右)
2014年06月10日
日本一のネギの町は、日本一のユリの町~埼玉県 JAふかや ユリ部会~
今週のFlowerStoryは、埼玉県JAふかやユリ部会さんのLAユリです。
*ユリの花言葉:威厳・純潔・無垢

[JAふかや ユリ部会の紹介]
埼玉県の北部に位置し、深谷ネギで有名な深谷市は、古くから球根の花き栽培が盛んな土地で、全
国屈指の花の生産地です。元々はチューリップ栽培のパイオニア的な地域でしたが、今ではユリの
生産量が日本一を誇る【ユリの町】として確固たる地位を築いています。特にLAユリに関しては、
日本で最初にこのお花に取り組んだ先駆者であり、現在も色数・数量・品質伴に、他産地を寄せ付け
ない不動の地位を確保しています。

↑LAユリの生産者の皆様。今年の大雪では甚大な被害が発生しました。
[LAユリの特徴]
LAユリとは、テッポウユリとスカシユリの交配種で、テッポウユリの大輪性とスカシユリの多彩
な花色を兼ね備えたユリのこと。スカシユリの特徴を受け継いでいるため、LAユリには香りがあ
りません。ユリの代表格である大輪のオリエンタルユリに比べて、①価格が安い②蕾も次々に咲き
変化を楽しむことができる③大きすぎず他の花と組み合わせてもバランスが良い、といった特徴が
あります。大輪ユリに次ぐ第2のユリとして定着しています。

↑出荷直前の圃場の様子(左) 生育途中。ここから花が段差になる!?(右)
[LAユリの生産過程]
ユリは球根を植えてから出荷まで、概ね60日。球根は冷蔵管理され出荷したいタイミングから逆
算してハウスに植え込みます。ユリの生産において最も難しいのは水管理。水は与えすぎると茎が
柔らかくなり、水が切れてもダメ。絶妙なタイミングで水を与える技術・感覚は長年の経験で養わ
れます。出荷されるLAユリは「重さ」と「輪数」によって等級分けされ、全国各地の市場へ旅立っ
ていきます。重さで細かく選別しているのは全国でもJAふかやのみ。LAユリ生産をリードする
プライドこそが最大のこだわりです。

↑ユリの球根は上根が栄養を吸収します。下根は支える役目のみ(左)
水くれはスプリンクラーを活用、水くれはタイミングが命(右)
*ユリの花言葉:威厳・純潔・無垢

[JAふかや ユリ部会の紹介]
埼玉県の北部に位置し、深谷ネギで有名な深谷市は、古くから球根の花き栽培が盛んな土地で、全
国屈指の花の生産地です。元々はチューリップ栽培のパイオニア的な地域でしたが、今ではユリの
生産量が日本一を誇る【ユリの町】として確固たる地位を築いています。特にLAユリに関しては、
日本で最初にこのお花に取り組んだ先駆者であり、現在も色数・数量・品質伴に、他産地を寄せ付け
ない不動の地位を確保しています。

↑LAユリの生産者の皆様。今年の大雪では甚大な被害が発生しました。
[LAユリの特徴]
LAユリとは、テッポウユリとスカシユリの交配種で、テッポウユリの大輪性とスカシユリの多彩
な花色を兼ね備えたユリのこと。スカシユリの特徴を受け継いでいるため、LAユリには香りがあ
りません。ユリの代表格である大輪のオリエンタルユリに比べて、①価格が安い②蕾も次々に咲き
変化を楽しむことができる③大きすぎず他の花と組み合わせてもバランスが良い、といった特徴が
あります。大輪ユリに次ぐ第2のユリとして定着しています。

↑出荷直前の圃場の様子(左) 生育途中。ここから花が段差になる!?(右)
[LAユリの生産過程]
ユリは球根を植えてから出荷まで、概ね60日。球根は冷蔵管理され出荷したいタイミングから逆
算してハウスに植え込みます。ユリの生産において最も難しいのは水管理。水は与えすぎると茎が
柔らかくなり、水が切れてもダメ。絶妙なタイミングで水を与える技術・感覚は長年の経験で養わ
れます。出荷されるLAユリは「重さ」と「輪数」によって等級分けされ、全国各地の市場へ旅立っ
ていきます。重さで細かく選別しているのは全国でもJAふかやのみ。LAユリ生産をリードする
プライドこそが最大のこだわりです。

↑ユリの球根は上根が栄養を吸収します。下根は支える役目のみ(左)
水くれはスプリンクラーを活用、水くれはタイミングが命(右)
2014年06月03日
この芍薬を楽しまずして花好きは語れない~飯山市 JA北信州みゆき~
今週のFlowerStoryは、飯山市JA北信州みゆきさんの芍薬です。
*芍薬の花言葉:恥じらい、はにかみ

[JA北信州みゆきさんの紹介]
中野・飯山地域は、生産量全国一の芍薬の名産地。まんまるな可愛らしい蕾からは想像出来ない大輪の
花が咲き誇る。そんな魅力を持つ芍薬は、現在初夏を代表する花として人気の高いお花です。飯山市を
中心としたJA北信州みゆき管内では、約70名の生産者が芍薬を生産されており、モットーは「必ず
開花する豪華な芍薬を提供すること」。全生産者がその想いを胸に最高級の芍薬を提供されています。
[芍薬の開花にこだわる理由]
「芍薬は購入しても半分も咲かない。開花しない芍薬はゴミも同然」。数年前JA北信州みゆきの芍薬
生産者は調査で訪れた花市場にて、花屋さんから衝撃的な言葉を耳にします。「我々はなんのために花
を生産しているのか?」市場から帰りの車中、生産者皆が「必ず咲く芍薬を提供する!」で想いが一致
します。元々芍薬は日持ちが長い切花ではありません。ある程度咲かせて出荷すると「咲きすぎ」と言
われ、固い蕾で出荷すると「咲かない」と言われる。その中間の一瞬の絶妙な出荷タイミングを、部会員
全員で研究し尽くし、全員で徹底し続けていくことでしか、「開花して長持ちする」芍薬を提供する術
はありません。「芍薬ほど変化が面白い花はない。それは開花してこそ楽しめる。その魅力をより多く
の人に楽しんでほしい。」そんな想いがこめられた満開に咲く芍薬こそが、本物の芍薬なのです。
[5年の歳月をかけて芍薬は出荷されます]
以前からJA北信州みゆきさんは芍薬の輪の大きさにこだわりを持って栽培されています。芍薬の株を
植えてから4年間は株を生育する期間に当てられ、一切出荷は行われません(他産地は3~4年目から
出荷されます)。5年目の芍薬は1本1本の蕾が大きく、咲いた時は非常に豪華に。1度見たら間違い
なくファンになる、JA北信州みゆきさんの芍薬には、人の心を惹きつける魔力が備わっています。

↑一面に広がる芍薬畑。これが咲き誇った時、それはまさに花畑に!

↑1株に30本以上の花がつきます(左) 2年目の株。株育成中(右)

↑出荷する株も大半は花を落とすることで、株育成し来年に備えます(左)
JA北信州みゆき販売担当の藤巻さん♪(右)
*芍薬の花言葉:恥じらい、はにかみ

[JA北信州みゆきさんの紹介]
中野・飯山地域は、生産量全国一の芍薬の名産地。まんまるな可愛らしい蕾からは想像出来ない大輪の
花が咲き誇る。そんな魅力を持つ芍薬は、現在初夏を代表する花として人気の高いお花です。飯山市を
中心としたJA北信州みゆき管内では、約70名の生産者が芍薬を生産されており、モットーは「必ず
開花する豪華な芍薬を提供すること」。全生産者がその想いを胸に最高級の芍薬を提供されています。
[芍薬の開花にこだわる理由]
「芍薬は購入しても半分も咲かない。開花しない芍薬はゴミも同然」。数年前JA北信州みゆきの芍薬
生産者は調査で訪れた花市場にて、花屋さんから衝撃的な言葉を耳にします。「我々はなんのために花
を生産しているのか?」市場から帰りの車中、生産者皆が「必ず咲く芍薬を提供する!」で想いが一致
します。元々芍薬は日持ちが長い切花ではありません。ある程度咲かせて出荷すると「咲きすぎ」と言
われ、固い蕾で出荷すると「咲かない」と言われる。その中間の一瞬の絶妙な出荷タイミングを、部会員
全員で研究し尽くし、全員で徹底し続けていくことでしか、「開花して長持ちする」芍薬を提供する術
はありません。「芍薬ほど変化が面白い花はない。それは開花してこそ楽しめる。その魅力をより多く
の人に楽しんでほしい。」そんな想いがこめられた満開に咲く芍薬こそが、本物の芍薬なのです。
[5年の歳月をかけて芍薬は出荷されます]
以前からJA北信州みゆきさんは芍薬の輪の大きさにこだわりを持って栽培されています。芍薬の株を
植えてから4年間は株を生育する期間に当てられ、一切出荷は行われません(他産地は3~4年目から
出荷されます)。5年目の芍薬は1本1本の蕾が大きく、咲いた時は非常に豪華に。1度見たら間違い
なくファンになる、JA北信州みゆきさんの芍薬には、人の心を惹きつける魔力が備わっています。

↑一面に広がる芍薬畑。これが咲き誇った時、それはまさに花畑に!

↑1株に30本以上の花がつきます(左) 2年目の株。株育成中(右)

↑出荷する株も大半は花を落とすることで、株育成し来年に備えます(左)
JA北信州みゆき販売担当の藤巻さん♪(右)
2014年05月27日
小さなグラジオラスに込められた想い~茨城県 萩島園芸~
今週のFlowerStoryは、茨城県萩島園芸さんのミニグラジオラスです。
*グラジオラスの花言葉:情熱的な恋

[JA土浦 萩島園芸さんの紹介]
レンコンの生産で有名な霞ヶ浦湖畔で、全国一のグラジオラスの生産量を誇るのがJA土浦花き部
会に所属する萩島園芸さん。萩島園芸さんは年間約200万本以上ものグラジオラスを生産されて
おり、5月から11月まで全国各地へグラジオラスを安定供給できる、日本で唯一無二の生産者で
す。更に5年前から全国的にも非常に貴重なミニグラジオラスの生産に情熱を注いでいます。

↑一面に広がるグラジオラス畑。これだけ量があると爽快です!
[ミニグラジオラスへの想い]
グラジオラスは主にご葬儀やご法事・お仏壇など、仏花として利用されることが多いお花。萩島さん
は別の形でグラジオラスの魅力を伝えていきたいと考えています。「通常のグラジオラスは背丈が
1m以上あり、ご家庭の花瓶では、飾りにくいですよね。それに比べてミニグラジオラスは、背丈
が80cm程度で、かつ茎が細め。和花だけでなく、他の洋花と組合せるにも便利なお花だと思い
ますよ。更に、通常のグラジオラスにはない色目もあるので、ぜひ楽しんで頂きたいですね。」

↑代表品種:ケリー(左)、アンバー(中)、トーマス(右)
[グラジオラス生産における苦労話]
2年連続で同じ畑で生産することが出来ないグラジオラス。萩島さんは1年グラジオラスを生産す
ると、同じ場所で2年は田んぼとしてお米を作ります。そのため、何百万本のグラジオラスを毎年
作り続けるためには、広大な土地を管理し続ける必要があります。「就農して10年以上になりま
すが、まだまだわからないことだらけ。露地栽培だから天候にも非常に左右される。だけどそれが
面白いですよ!」と萩島さん。毎日休まずグラジオラスと対話し続けています。

↑出荷間際、穂が割れ花が見えてきました(左) 生産者の萩島さん(右)
*グラジオラスの花言葉:情熱的な恋

[JA土浦 萩島園芸さんの紹介]
レンコンの生産で有名な霞ヶ浦湖畔で、全国一のグラジオラスの生産量を誇るのがJA土浦花き部
会に所属する萩島園芸さん。萩島園芸さんは年間約200万本以上ものグラジオラスを生産されて
おり、5月から11月まで全国各地へグラジオラスを安定供給できる、日本で唯一無二の生産者で
す。更に5年前から全国的にも非常に貴重なミニグラジオラスの生産に情熱を注いでいます。

↑一面に広がるグラジオラス畑。これだけ量があると爽快です!
[ミニグラジオラスへの想い]
グラジオラスは主にご葬儀やご法事・お仏壇など、仏花として利用されることが多いお花。萩島さん
は別の形でグラジオラスの魅力を伝えていきたいと考えています。「通常のグラジオラスは背丈が
1m以上あり、ご家庭の花瓶では、飾りにくいですよね。それに比べてミニグラジオラスは、背丈
が80cm程度で、かつ茎が細め。和花だけでなく、他の洋花と組合せるにも便利なお花だと思い
ますよ。更に、通常のグラジオラスにはない色目もあるので、ぜひ楽しんで頂きたいですね。」

↑代表品種:ケリー(左)、アンバー(中)、トーマス(右)
[グラジオラス生産における苦労話]
2年連続で同じ畑で生産することが出来ないグラジオラス。萩島さんは1年グラジオラスを生産す
ると、同じ場所で2年は田んぼとしてお米を作ります。そのため、何百万本のグラジオラスを毎年
作り続けるためには、広大な土地を管理し続ける必要があります。「就農して10年以上になりま
すが、まだまだわからないことだらけ。露地栽培だから天候にも非常に左右される。だけどそれが
面白いですよ!」と萩島さん。毎日休まずグラジオラスと対話し続けています。

↑出荷間際、穂が割れ花が見えてきました(左) 生産者の萩島さん(右)
2014年05月20日
存在感バッチリ名脇役マトリカリア~長崎県 ワイルドプランツ吉村~
今週のFlowerStoryは、長崎県ワイルドプランツ吉村さんのマトリカリアです。
*マトリカリアの花言葉:集う喜び

[ワイルドプランツ吉村さんの紹介]
国内最大級のテーマパーク:ハウステンボスに代表される、九州屈指の観光都市、長崎県佐世保市。
この地で季節の草花を栽培されているのが、ワイルドプランツ吉村さん。東京ドームに匹敵するほ
どの広大な敷地で、年間約140種類もの草花を栽培する、日本を代表する花卉生産者です。そん
な吉村さんの代名詞的な花、それがマトリカリア。「マトリカリアは主役になれない花。だけど主役
を引き立たせつつ、沿え花だけど存在感のある花でありたい。そんな花作りを目指しています。」

↑吉村圭さん。若手生産者を代表する存在(左) マトリカリアの栽培風景(右)
[日持ちへ徹底的なこだわり]
「基本的に、栽培する品種はより日持ちのする物を選んでいます。お客様の元に届いて、日持ちし
なければ意味がないですからね。」「生産者という職業は、えてして見た目が豪華で、大きな物を
作りたがります。そのためには化学肥料を使って、花に肥料を沢山与えて、栽培してる場合が多い。
でも、草花でそれをやったら日持ちが悪くなる。草花は茎を細く・締めて栽培すると、日持ちも水
あげも格段に良くなります。その証拠にうちのマトリカリアは茎は細くても芯がしっかりしていて
います。イメージは丈夫な細マッチョです(笑)」

↑一重咲き品種:シングルペグモ(左) 八重品種:ホワイトワンダー(右)
[日本一の染め技術]
吉村さんと言えば、高い栽培技術のみならず、特殊な花の染め技術を持っていることでも有名です。
「染め技術は日本一、だと自負してます。とにかくナチュラルに染めること。染めていることが、
わからないように染めること。それがポリシーですね。」例えばマトリカリアの”たまごピンク”。
これも実は染めている花。我々花屋が見ても全くそうは思えないほどの出来栄えです。「うちの技
術であれば、染めても日持ちに何ら悪影響はありません。ぜひ新しい花と思って楽しんで下さい。」

↑染め品種:たまごピンク(左) 染め品種の見分けは不可能です…(右)
*マトリカリアの花言葉:集う喜び

[ワイルドプランツ吉村さんの紹介]
国内最大級のテーマパーク:ハウステンボスに代表される、九州屈指の観光都市、長崎県佐世保市。
この地で季節の草花を栽培されているのが、ワイルドプランツ吉村さん。東京ドームに匹敵するほ
どの広大な敷地で、年間約140種類もの草花を栽培する、日本を代表する花卉生産者です。そん
な吉村さんの代名詞的な花、それがマトリカリア。「マトリカリアは主役になれない花。だけど主役
を引き立たせつつ、沿え花だけど存在感のある花でありたい。そんな花作りを目指しています。」

↑吉村圭さん。若手生産者を代表する存在(左) マトリカリアの栽培風景(右)
[日持ちへ徹底的なこだわり]
「基本的に、栽培する品種はより日持ちのする物を選んでいます。お客様の元に届いて、日持ちし
なければ意味がないですからね。」「生産者という職業は、えてして見た目が豪華で、大きな物を
作りたがります。そのためには化学肥料を使って、花に肥料を沢山与えて、栽培してる場合が多い。
でも、草花でそれをやったら日持ちが悪くなる。草花は茎を細く・締めて栽培すると、日持ちも水
あげも格段に良くなります。その証拠にうちのマトリカリアは茎は細くても芯がしっかりしていて
います。イメージは丈夫な細マッチョです(笑)」

↑一重咲き品種:シングルペグモ(左) 八重品種:ホワイトワンダー(右)
[日本一の染め技術]
吉村さんと言えば、高い栽培技術のみならず、特殊な花の染め技術を持っていることでも有名です。
「染め技術は日本一、だと自負してます。とにかくナチュラルに染めること。染めていることが、
わからないように染めること。それがポリシーですね。」例えばマトリカリアの”たまごピンク”。
これも実は染めている花。我々花屋が見ても全くそうは思えないほどの出来栄えです。「うちの技
術であれば、染めても日持ちに何ら悪影響はありません。ぜひ新しい花と思って楽しんで下さい。」

↑染め品種:たまごピンク(左) 染め品種の見分けは不可能です…(右)
2014年05月13日
“ブランド”ガーベラが誕生する日~静岡県JA大井川ガーベラ部会~
今週のFlowerStoryは、静岡県JA大井川さんのガーベラです。
*ガーベラの花言葉:希望・常に前進

[JA大井川ガーベラ部会の紹介]
静岡県はガーベラ生産量が日本一。そんなガーベラ大国の中でも、鮮度にこだわったガーベラを生産し
ているのが、JA大井川ガーベラ部会。日本で唯一、全量のガーベラをELFと呼ばれる水入りバケツで
流通させることで、ガーベラ特有の首曲がりや弁のソリを軽減させています。
[ガーベラの歴史]
ガーベラの歴史は比較的新しく、日本に渡来したのは大正初期。昭和33年4月に松川時春氏が八重咲
きのガーベラの育種に成功し、営利目的でガーベラ栽培が始まったのが昭和40年代。その後昭和50
年代に開発されたメリクロンと呼ばれる組織培養技術がガーベラの大量生産を可能とし、今ではキク・
カーネーション・バラに次ぐ出荷量を占めるまでに成長しました。以前は日持ちの面で難点のあるお花
でしたが、日進月歩で品種改良が進み、日持ちは格段に良くなり、ガーベラ本来の魅力である多彩な色
や咲き方もより豊富になりました。現在では年代問わず非常に高い人気を誇る花として定着しています。
[JA大井川ガーベラ部会のこだわり]
私達が生産したお花で、消費者に感動・喜びを届けたい。。そんな消費者満足の追求がJA大井川ガー
ベラ部会のこだわり。「ピシット宣言」と呼ばれる独自の品質管理基準により、品質基準の厳守、鮮度
保持の徹底、安定供給の実施、定期的な情報発信、環境配慮型の生産体系の確立を高いレベルで実現し
ています。特に、大手花市場の試験ルームにて毎月日持ち実験を繰り返し行い、品質の向上に貪欲に取
り組んでいます。この日持ち実験は、室温26℃、湿度60%という環境下で実施されており、JA大
井川ガーベラ部会さんのガーベラは10日以上日持ちすることが確認されています(試験に合格しない
とそのガーベラは販売できません)。将来、JA大井川ガーベラ部会さんのガーベラが【ブランド】に
なる日が来ることは、間違いありません。

↑ 試験ルームの様子。毎月試験を実施するのはJA大井川さんだけ。

↑ (左)病気の広がりを防ぐため、1株ごとに隔離して生産しています。
(右)細いチューブを通じて、各株に養液やお水が行き渡ります。

↑ (左)大きく成長した葉っぱ。太陽をいっぱいあびて栄養補給します。
(右)中心的存在、生産者田代さん。数々の賞を受賞されています!
*ガーベラの花言葉:希望・常に前進

[JA大井川ガーベラ部会の紹介]
静岡県はガーベラ生産量が日本一。そんなガーベラ大国の中でも、鮮度にこだわったガーベラを生産し
ているのが、JA大井川ガーベラ部会。日本で唯一、全量のガーベラをELFと呼ばれる水入りバケツで
流通させることで、ガーベラ特有の首曲がりや弁のソリを軽減させています。
[ガーベラの歴史]
ガーベラの歴史は比較的新しく、日本に渡来したのは大正初期。昭和33年4月に松川時春氏が八重咲
きのガーベラの育種に成功し、営利目的でガーベラ栽培が始まったのが昭和40年代。その後昭和50
年代に開発されたメリクロンと呼ばれる組織培養技術がガーベラの大量生産を可能とし、今ではキク・
カーネーション・バラに次ぐ出荷量を占めるまでに成長しました。以前は日持ちの面で難点のあるお花
でしたが、日進月歩で品種改良が進み、日持ちは格段に良くなり、ガーベラ本来の魅力である多彩な色
や咲き方もより豊富になりました。現在では年代問わず非常に高い人気を誇る花として定着しています。
[JA大井川ガーベラ部会のこだわり]
私達が生産したお花で、消費者に感動・喜びを届けたい。。そんな消費者満足の追求がJA大井川ガー
ベラ部会のこだわり。「ピシット宣言」と呼ばれる独自の品質管理基準により、品質基準の厳守、鮮度
保持の徹底、安定供給の実施、定期的な情報発信、環境配慮型の生産体系の確立を高いレベルで実現し
ています。特に、大手花市場の試験ルームにて毎月日持ち実験を繰り返し行い、品質の向上に貪欲に取
り組んでいます。この日持ち実験は、室温26℃、湿度60%という環境下で実施されており、JA大
井川ガーベラ部会さんのガーベラは10日以上日持ちすることが確認されています(試験に合格しない
とそのガーベラは販売できません)。将来、JA大井川ガーベラ部会さんのガーベラが【ブランド】に
なる日が来ることは、間違いありません。

↑ 試験ルームの様子。毎月試験を実施するのはJA大井川さんだけ。

↑ (左)病気の広がりを防ぐため、1株ごとに隔離して生産しています。
(右)細いチューブを通じて、各株に養液やお水が行き渡ります。

↑ (左)大きく成長した葉っぱ。太陽をいっぱいあびて栄養補給します。
(右)中心的存在、生産者田代さん。数々の賞を受賞されています!
2014年04月22日
農家が感謝する花、カンパニュラ~秋田県 JA秋田ふるさと~
今週のFlowerStoryは、秋田県JA秋田ふるさとさんのカンパニュラです。
*カンパニュラの花言葉:感謝

[JA秋田ふるさとさんの紹介]
秋田県南東部に広がる横手盆地。国内有数の穀倉地帯で、あきたこまちの主産地の1つとして有名
なこの地で、初夏の代表花、カンパニュラを生産しているのが、JA秋田ふるさとさん。JA秋田
ふるさとさんは、秋田県内で最も花き栽培の盛んな地域で、キク・ユリ・シンビジウム・トルコギ
キョウなど、13品目もの花を通年通じて出荷されています。「カンパニュラは、トルコギキョウ
の裏作(*)として栽培しているお花です。寒さに強く、豪雪地帯のこの地域で、暖房をそれほど
使わずに栽培できるこの花は、農家の安定収入を支える上で、必要不可欠なお花。本当に助かりま
すね(笑)」(JA秋田ふるさと渡辺さん)

↑カンパニュラの栽培風景
[カンパニュラの特徴]
「切り花のカンパニュラには、大きく分けてチャンピオンシリーズと、チャイムシリーズの2種類
があります。チャンピオンは花弁が大きく存在感があり、定番のアイテム。逆にチャイムは小輪系
で、可愛らしい印象の花。好みは別れますが、ボリューム感のあるチャンピオンの方が良く売れま
すが、ぜひチャイムにも注目して欲しいですね。」「カンパニュラは、花持ちが良く、花弁も特徴的
な花ですが、出荷量は多くはないので、ホームセンターやスーパーでそれほど販売されていません。
だから花屋さん向きのアイテムだと思うので、ぜひ花屋さんで見て・選んで、楽しんで下さい!」

↑左がチャンピオン、右がチャイム。細かな違いは是非店頭で確認下さい!
*裏作とは…主目的とする作物を収穫したあと、次の作付けまでの期間を利用して、
同じ施設・畑を利用して、他の作物を栽培 すること。後作とも言う。JA秋田ふるさとさんでは、
トルコギキョウの施設を利用して、カンパニュラを栽培している。
*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
*カンパニュラの花言葉:感謝

[JA秋田ふるさとさんの紹介]
秋田県南東部に広がる横手盆地。国内有数の穀倉地帯で、あきたこまちの主産地の1つとして有名
なこの地で、初夏の代表花、カンパニュラを生産しているのが、JA秋田ふるさとさん。JA秋田
ふるさとさんは、秋田県内で最も花き栽培の盛んな地域で、キク・ユリ・シンビジウム・トルコギ
キョウなど、13品目もの花を通年通じて出荷されています。「カンパニュラは、トルコギキョウ
の裏作(*)として栽培しているお花です。寒さに強く、豪雪地帯のこの地域で、暖房をそれほど
使わずに栽培できるこの花は、農家の安定収入を支える上で、必要不可欠なお花。本当に助かりま
すね(笑)」(JA秋田ふるさと渡辺さん)

↑カンパニュラの栽培風景
[カンパニュラの特徴]
「切り花のカンパニュラには、大きく分けてチャンピオンシリーズと、チャイムシリーズの2種類
があります。チャンピオンは花弁が大きく存在感があり、定番のアイテム。逆にチャイムは小輪系
で、可愛らしい印象の花。好みは別れますが、ボリューム感のあるチャンピオンの方が良く売れま
すが、ぜひチャイムにも注目して欲しいですね。」「カンパニュラは、花持ちが良く、花弁も特徴的
な花ですが、出荷量は多くはないので、ホームセンターやスーパーでそれほど販売されていません。
だから花屋さん向きのアイテムだと思うので、ぜひ花屋さんで見て・選んで、楽しんで下さい!」

↑左がチャンピオン、右がチャイム。細かな違いは是非店頭で確認下さい!
*裏作とは…主目的とする作物を収穫したあと、次の作付けまでの期間を利用して、
同じ施設・畑を利用して、他の作物を栽培 すること。後作とも言う。JA秋田ふるさとさんでは、
トルコギキョウの施設を利用して、カンパニュラを栽培している。
*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。