2014年03月25日

スパルタ教育したスイートピー~愛知県 渥美小川花園~

今週のFlowerStoryは、愛知県 渥美小川花園さんのスイートピーです。
*スイートピーの花言葉:門出、思い出





[渥美小川花園さんの紹介]
日本屈指の農業地帯、愛知県渥美半島。愛知県は日本の花き栽培の約15%を占め全国1位(2位
の福岡県は約5%)であり、その中でも渥美半島は日本で最も花き栽培が盛んな地域と言えます。
その渥美半島の先端で、こだわったスイートピーを栽培しているのが、渥美小川花園の小川敦史さ
ん。「渥美地域はスイートピー栽培の盛んな地域。他の農家とは異なる色目をした、当社オリジナル
のスイートピー栽培に力を入れています。」


↑圃場の風景。ハウス内はスイートピーの香りが充満しています♪


[暖かくなっても日持ちするスイートピー]
「ぜひこの暖かくなった3月の時期に、当社のスイートピーを飾ってみてほしい。他の産地より長
持ちする自信はありますよ。うちのスイートピーはギリギリまで水を与えず育てています。すると、
根は水を欲しがり土の中を探しまわる。結果、土深くまで根が張った、力強い茎のスイートピーが
出来上がります。例えるなら、他の産地のスイートピーは温室育ち。うちはスパルタ教育(笑)。
簡単にはへこたれず、長く楽しめます!」


↑紅桜(左) とロイヤルレッド(右) どちらも珍しい品種達。


[輸出される日本のスイートピー]
「今年は当社のスイートピー、海外でも良く売れましたね。年々海外への出荷量は増えています。
当社のスイートピーの種が欲しい、とある国から依頼を頂きました。海外からも評価頂けるのは、
とても嬉しいですね。」「とにかく一度飾ってみて下さい。お花は飾ってみて、初めて違いがわか
ると思う。こうやって花屋さんと協力して、1人でも多くの方に当社のスイートピーの魅力を伝え
ていきたい。感想もお待ちしています(笑)。」


↑綺麗にパッキングされて(左) 出荷箱で全国や海外へ飛び立ちます(右)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory

2014年03月18日

チューリップが好きだから~飯山市 梨元農園~

今週のFlowerStoryは、飯山市梨元農園さんのチューリップです。
*チューリップの花言葉:思いやり





[梨元農園さんの紹介]
春花の代名詞であり、最も愛される花の1つ、チューリップ。チューリップの品種改良の歴史
は16世紀にまで遡り、その歴史の長さから由来する多種多彩な花色や花型は、今もなお人の
心を魅了し続けます。そんなチューリップの魅力に取り憑かれているのが、飯山市の梨元農園、
梨元茂さん。雪深い、飯山地区でチューリップを生産しているのは梨元さんだけ。「正直、採
算は厳しい。でもチューリップほど作っていて楽しい花はないんです。」


↑梨元茂さん(左) 魔法の薬。これを使うと花持ちが向上します!(右)


[厳しいチューリップ農家の現状]
「切り花チューリップの農家は、大きな農家も含めて、殆どが非常に厳しい経営状態。元々、
切り花チューリップの球根は殆どがオランダからの空輸。カタログを見ながら決して安くはな
い球根を選んで購入しますが、その球根が傷んでいたり、花が咲かずに終わるものも沢山ある。
それでいて燃油も高騰し続けている。近い将来、切り花のチューリップ農家が激減する、そんな
未来も想定されています。」


↑チャーミングビューティ(左) ダッチデザイン(中) モンテオレンジ(右)


[だからこそチューリップを作る]
「数字だけ見ていれば作るべきではないのかもしれません。でもチューリップが大好きだし、
もっとチューリップが消費者に愛され購入頂き、国産のチューリップがこれからも生き残り続け
てほしい。そんな想いを込めて、チューリップを栽培し続けています。」人と人は支えあい、
助けあいながら生きています。花を楽しむ全ての消費者のために、花屋と生産者が一丸となっ
て、花栽培の現状やその花の価値を伝えていく、それがヌボー生花店の使命です。


↑オランダ方式のパレット栽培(左) 採花は球根ごと、引き抜きます(右)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory

2014年03月11日

本物のフリージアの魅力を伝えたい~埼玉県 高成園~

今週のFlowerStoryは、埼玉県 高成園さんのフリージア・ユーロスタイルです。
*フリージアの花言葉:優雅、天真爛漫





[高成園さんの紹介]
埼玉県の東部に位置し、かつては日光街道の宿場町として栄えた杉戸町。この地で12代も続く農
家であり、40年前からフリージアづくりを手がけているのが、高成園の高舘さん。主役というよ
り脇役として使われることの多かったフリージアに魅了され、日本で最もフリージアの栽培に対し
熱い想いをもって栽培されている生産者さんです。「フリージアは、主役になるだけの価値と魅力が
あるお花。凛々しく、迫力のある本当のフリージアの姿を伝えていきたい。」(高舘雅実さん)


↑枝切りフリージア『オレンジーナ』(左) 『ストライプドパール』(右)


[葉付きフリージアは日本だけ?]
日本のフリージアは葉付きで栽培され販売されていますが、実はこれ、日本だけ(日本古来からあ
る生け花は葉も重要なデザインの一部のため)。ヨーロッパでは葉無しの【枝切り】と呼ばれる栽
培方法が主流です。「フリージアって黄色や白だけって思っている人が多いと思う。でも葉付きで
出荷できる色幅が少ないだけで、実際には沢山の色がある。八重咲きもある。本来のフリージアを
楽しめる枝切りの栽培方法に、チャレンジしたい。そう思って10年前から栽培を始めました。」


↑輪の大きさは一目瞭然!(左) 葉付きに比べボリュームがすごい!(右)


[枝切りフリージア栽培は苦難の連続]
「枝切りは凄く栽培が難しい。葉付きに比べると1本当たりの面積は広く、手間もかかる。出荷で
きる時期も3月だけ。何度も辞めようと思いました。今でも毎年試行錯誤の連続です…。でも枝切
りのフリージアには、挑戦するだけの価値がある。香りも非常に豊かで、蕾も次々に咲いてくるから、
日持ちも抜群。こんな素晴らしい花は他にはない。沢山の人にこの魅力を伝えて、多くの方にフリー
ジア下さい!って指名される花にしたい。それを目標に、日々フリージアと向き合っています。」


↑蕾がふっくらするまで栄養補給することが非常に大切です(左)


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory

2014年03月04日

世界にひとつだけの花~松本市 フラワースピリット~

今週のFlowerStoryは、長崎県フラワーガーデン寺尾さんのスカビオサです。
*スカビオサの花言葉:魅力





[フラワースピリットさんの紹介]
松本市を拠点とし、有能な切り花生産者十数名からなる花き栽培グループ、フラワースピリット。
代表の上條信太郎さんは、全国の花き生産者から「神様」と慕われるカリスマ生産者。2012年
オランダで開催された10年に1度の国際園芸博覧会にて、上條さんの栽培したラナンキュラスが
春のコンテストで世界1位を獲得。更に、夏のコンテストでも、上條さんのトルコギキョウが1位
を獲得。まさに世界に誇る生産者さんです。


↑3人からスタートしたフラワースピリット(左) 代表の上條信太郎さん(右)


[バラに勝る花を作る]
「バラに勝る花を作りたい。」そんな上條さんの想いは、大輪のラナンキュラスの誕生によって結
実しました。長い年月をかけて独自の栽培方法を築き上げ、他の生産者が作っても中輪にしかなら
ないラナンキュラスのスーパーサイズ化に成功。その中でも「スーパーローヌ」と呼ばれるラナン
キュラスは直径が13CM以上の巨大輪。上條さんですら500本に1本程度しか出荷できない、
まさに「オンリーワンのお花」です。


↑大輪だけでなく、珍しい咲き方・色合いのラナンキュラスなど多数生産!


[信州の自然の恵みがあってこそ]
「信州松本の気候は花の栽培に適している。このラナンキュラスが作れるのも、信州の自然の恵み
のおかげ。日本はもちろん海外においても、このラナンキュラスは他では絶対に作れない。だから
こそ【世界にひとつだけの花】。海外からの注文も毎年増え続けています。」「ラナンキュラスは
季節限定の花。だから良いよね。毎年春になって私のラナンキュラスを思い出して貰えたら、とて
も嬉しい。旬の花を、旬な時期に、最高の状態で楽しむ。それが切り花の楽しみ方だよね。」


↑農場で咲き誇ったラナンキュラスは、見事の一言!


*FlowerStoryをさらに詳しく解説した動画です。
  


Posted by ヌボー生花店 山崎年起 at 09:00Comments(0)FlowerStory