2013年10月29日
バラ本来の姿を目指して~栃木県 小山花き園芸組合~
今週のFlowerStoryは、栃木県小山花き園芸組合さんのスプレーバラです。
*バラの花言葉:愛

[小山花き園芸組合 紹介]
栃木県の南部に位置する小山市。この地域は年間平均気温が13.7度、年間降水量が1245㎜
と、農業に適した気候に恵まれ、キク・カーネーション・バラなど、花き栽培の盛んな地域です。
小山花き園芸組合のバラ部会は現在12名。全国的に花き生産者の高齢化が深刻化する中、若い生
産者も多く在籍し、活気があり未来に向かって前進し続けている生産者グループです。

↑ (左)スプレーバラ(濃Pi):ステファン (右)スプレーバラ(複pi):ドラフトワン
[生産グループとしてのメリットを生かして]
「こだわりは1に品質、2に品質、3に品質」と語るほど、品質に対して強いこだわりを持って取
組んでいます。通常12名もの大人数で安定した品質を確保することは難しい中(作る人によって
品質にバラつきが生まれる)、月に1度は必ず各農場にて研修会を実施し、グループ内の生産ルー
ルを厳しくチェックし合い、バラの天敵である各種病気に対する対応策を検討し合うなど、全員の
知恵を結集し、高水準の品質を実現しています。

↑ (左)土耕ではなく水耕栽培が主流 (右)各ハウスを入念にチェック!
[本来の姿のバラを目指して]
バラは18度前後での生産に適した花で、その環境で生産されたバラは、バラ本来の色・大きさで
楽しむことができます。秋~冬にかけて寒さが厳しくなるなか、ハウス内の温度を暖房でしっかり
と管理できるかどうかが重要です。重油が高騰する近年において、温度管理が非常に難しくなる中、
バラ部会の皆様は、消費者の皆様にバラ本来の姿を楽しんでもらえるよう、努力を重ねています。

↑ (左)全て水入りバケツでの輸送! (右)生産者の皆様。有難うございます!
*バラの花言葉:愛

[小山花き園芸組合 紹介]
栃木県の南部に位置する小山市。この地域は年間平均気温が13.7度、年間降水量が1245㎜
と、農業に適した気候に恵まれ、キク・カーネーション・バラなど、花き栽培の盛んな地域です。
小山花き園芸組合のバラ部会は現在12名。全国的に花き生産者の高齢化が深刻化する中、若い生
産者も多く在籍し、活気があり未来に向かって前進し続けている生産者グループです。

↑ (左)スプレーバラ(濃Pi):ステファン (右)スプレーバラ(複pi):ドラフトワン
[生産グループとしてのメリットを生かして]
「こだわりは1に品質、2に品質、3に品質」と語るほど、品質に対して強いこだわりを持って取
組んでいます。通常12名もの大人数で安定した品質を確保することは難しい中(作る人によって
品質にバラつきが生まれる)、月に1度は必ず各農場にて研修会を実施し、グループ内の生産ルー
ルを厳しくチェックし合い、バラの天敵である各種病気に対する対応策を検討し合うなど、全員の
知恵を結集し、高水準の品質を実現しています。

↑ (左)土耕ではなく水耕栽培が主流 (右)各ハウスを入念にチェック!
[本来の姿のバラを目指して]
バラは18度前後での生産に適した花で、その環境で生産されたバラは、バラ本来の色・大きさで
楽しむことができます。秋~冬にかけて寒さが厳しくなるなか、ハウス内の温度を暖房でしっかり
と管理できるかどうかが重要です。重油が高騰する近年において、温度管理が非常に難しくなる中、
バラ部会の皆様は、消費者の皆様にバラ本来の姿を楽しんでもらえるよう、努力を重ねています。

↑ (左)全て水入りバケツでの輸送! (右)生産者の皆様。有難うございます!
2013年10月22日
本物のバラの楽しみ方~中野市 荒井バラ園~
今週のFlowerStoryは、地元中野市の荒井バラ園さんのバラです。
*バラの花言葉:愛

[荒井バラ園さんの紹介]
春の「なかのバラまつり」で有名な中野市で、30年前からバラの生産を営む荒井バラ園さん。
2代目の荒井健悟さんは、毎年バラまつり開催のためにバラの切花や苗木を提供し、
影からサポートし続けている、若き生産者さんです。
[土づくりへのこだわり]
中野はキノコ栽培が盛んな土地。一方で栽培で発生する大量の使用済み培地処理が問題となっています。
しかし使用済み培地には、植物の生育に必要な必須元素がバランス良く含まれています。荒井さんは半
年間かけて培地を十分発酵させ、バラ栽培の根幹となる土づくりの主役として活用しています。地域に
根ざしたバラ栽培、これが荒井さんのモットーです。
[100%のバラを目指して]
蕾のバラのほうが長持ちする、そう思っている方も多いのでは?荒井さんは語ります。「バラは栄養が
沢山必要なお花。蕾の状態で出荷しても水だけでは栄養が不足してしまい、首が垂れてしまうなど、ダ
メになりやすい」「当園では近年花弁の多い大輪系の品種を多く生産していますが、そういった品種は
蕾で出荷しても絶対咲きません。ある程度咲かせてから出荷すると長く楽しめます」「以前は蕾で出荷
しないとバラは売れませんでした。でも結果バラが長持ちせず、お客様に満足頂けなかった。生産者も
反省して、今はある程度咲かせた半開きの状態で出荷することが当たり前になりつつあります。実際の
ところ、半開きのほうが長持ちします。半開きで出荷すればしっかりと咲くし、満開になってから長持
ちします!」このように荒井さんのこだわりはバラ本来の力を100%発揮できるように出荷すること。
更に荒井さんのバラは必ず、品質保持剤入りの水バケツに入れて出荷します。「バラは品質保持剤の効
果が非常に高い。使うと綺麗に咲くし、日持ちが格段に良くなります。自宅で飾る際には、品質保持剤
を必ず水に入れて下さいね♪」

↑ (左)ハウス内。右がまさに出荷中。左は一旦出荷終了。
(右)新品種の2段咲きのバラ、エキサイティングメイア。

↑ (左)SPで咲いてしまったバラ達。バラまつりで活用されました。
(右)キノコの使用済み培地に枯葉を混ぜて発酵中。

↑ (左)イケメン花男子、荒井健悟さん。2代目として猛勉強中。
(右)バラに対する思いは人一倍。熱のこもったお話頂戴しました。
*バラの花言葉:愛

[荒井バラ園さんの紹介]
春の「なかのバラまつり」で有名な中野市で、30年前からバラの生産を営む荒井バラ園さん。
2代目の荒井健悟さんは、毎年バラまつり開催のためにバラの切花や苗木を提供し、
影からサポートし続けている、若き生産者さんです。
[土づくりへのこだわり]
中野はキノコ栽培が盛んな土地。一方で栽培で発生する大量の使用済み培地処理が問題となっています。
しかし使用済み培地には、植物の生育に必要な必須元素がバランス良く含まれています。荒井さんは半
年間かけて培地を十分発酵させ、バラ栽培の根幹となる土づくりの主役として活用しています。地域に
根ざしたバラ栽培、これが荒井さんのモットーです。
[100%のバラを目指して]
蕾のバラのほうが長持ちする、そう思っている方も多いのでは?荒井さんは語ります。「バラは栄養が
沢山必要なお花。蕾の状態で出荷しても水だけでは栄養が不足してしまい、首が垂れてしまうなど、ダ
メになりやすい」「当園では近年花弁の多い大輪系の品種を多く生産していますが、そういった品種は
蕾で出荷しても絶対咲きません。ある程度咲かせてから出荷すると長く楽しめます」「以前は蕾で出荷
しないとバラは売れませんでした。でも結果バラが長持ちせず、お客様に満足頂けなかった。生産者も
反省して、今はある程度咲かせた半開きの状態で出荷することが当たり前になりつつあります。実際の
ところ、半開きのほうが長持ちします。半開きで出荷すればしっかりと咲くし、満開になってから長持
ちします!」このように荒井さんのこだわりはバラ本来の力を100%発揮できるように出荷すること。
更に荒井さんのバラは必ず、品質保持剤入りの水バケツに入れて出荷します。「バラは品質保持剤の効
果が非常に高い。使うと綺麗に咲くし、日持ちが格段に良くなります。自宅で飾る際には、品質保持剤
を必ず水に入れて下さいね♪」

↑ (左)ハウス内。右がまさに出荷中。左は一旦出荷終了。
(右)新品種の2段咲きのバラ、エキサイティングメイア。

↑ (左)SPで咲いてしまったバラ達。バラまつりで活用されました。
(右)キノコの使用済み培地に枯葉を混ぜて発酵中。

↑ (左)イケメン花男子、荒井健悟さん。2代目として猛勉強中。
(右)バラに対する思いは人一倍。熱のこもったお話頂戴しました。
2013年10月15日
“ブランド”ガーベラが誕生する日~静岡県JA大井川ガーベラ部会~
今週のFlowerStoryは、今年2度目の登場、静岡県JA大井川さんのガーベラです。
*ガーベラの花言葉:希望・常に前進
*今回のガーベラフェアは、変わり咲き(八重咲き等)と新品種のみを集めた
ガーベラフェアとなります!是非珍しいガーベラに出合いに来て下さいね♪

[JA大井川ガーベラ部会の紹介]
静岡県はガーベラ生産量が日本一。そんなガーベラ大国の中でも、鮮度にこだわったガーベラを生産し
ているのが、JA大井川ガーベラ部会。日本で唯一、全量のガーベラをELFと呼ばれる水入りバケツで
流通させることで、ガーベラ特有の首曲がりや弁のソリを軽減させています。
[ガーベラの歴史]
ガーベラの歴史は比較的新しく、日本に渡来したのは大正初期。昭和33年4月に松川時春氏が八重咲
きのガーベラの育種に成功し、営利目的でガーベラ栽培が始まったのが昭和40年代。その後昭和50
年代に開発されたメリクロンと呼ばれる組織培養技術がガーベラの大量生産を可能とし、今ではキク・
カーネーション・バラに次ぐ出荷量を占めるまでに成長しました。以前は日持ちの面で難点のあるお花
でしたが、日進月歩で品種改良が進み、日持ちは格段に良くなり、ガーベラ本来の魅力である多彩な色
や咲き方もより豊富になりました。現在では年代問わず非常に高い人気を誇る花として定着しています。
[JA大井川ガーベラ部会のこだわり]
私達が生産したお花で、消費者に感動・喜びを届けたい。。そんな消費者満足の追求がJA大井川ガー
ベラ部会のこだわり。「ピシット宣言」と呼ばれる独自の品質管理基準により、品質基準の厳守、鮮度
保持の徹底、安定供給の実施、定期的な情報発信、環境配慮型の生産体系の確立を高いレベルで実現し
ています。特に、大手花市場の試験ルームにて毎月日持ち実験を繰り返し行い、品質の向上に貪欲に取
り組んでいます。この日持ち実験は、室温26℃、湿度60%という環境下で実施されており、JA大
井川ガーベラ部会さんのガーベラは10日以上日持ちすることが確認されています(試験に合格しない
とそのガーベラは販売できません)。将来、JA大井川ガーベラ部会さんのガーベラが【ブランド】に
なる日が来ることは、間違いありません。

↑ 試験ルームの様子。毎月試験を実施するのはJA大井川さんだけ。

↑ (左)病気の広がりを防ぐため、1株ごとに隔離して生産しています。
(右)細いチューブを通じて、各株に養液やお水が行き渡ります。

↑ (左)大きく成長した葉っぱ。太陽をいっぱいあびて栄養補給します。
(右)中心的存在、生産者田代さん。数々の賞を受賞されています!
*ガーベラの花言葉:希望・常に前進
*今回のガーベラフェアは、変わり咲き(八重咲き等)と新品種のみを集めた
ガーベラフェアとなります!是非珍しいガーベラに出合いに来て下さいね♪

[JA大井川ガーベラ部会の紹介]
静岡県はガーベラ生産量が日本一。そんなガーベラ大国の中でも、鮮度にこだわったガーベラを生産し
ているのが、JA大井川ガーベラ部会。日本で唯一、全量のガーベラをELFと呼ばれる水入りバケツで
流通させることで、ガーベラ特有の首曲がりや弁のソリを軽減させています。
[ガーベラの歴史]
ガーベラの歴史は比較的新しく、日本に渡来したのは大正初期。昭和33年4月に松川時春氏が八重咲
きのガーベラの育種に成功し、営利目的でガーベラ栽培が始まったのが昭和40年代。その後昭和50
年代に開発されたメリクロンと呼ばれる組織培養技術がガーベラの大量生産を可能とし、今ではキク・
カーネーション・バラに次ぐ出荷量を占めるまでに成長しました。以前は日持ちの面で難点のあるお花
でしたが、日進月歩で品種改良が進み、日持ちは格段に良くなり、ガーベラ本来の魅力である多彩な色
や咲き方もより豊富になりました。現在では年代問わず非常に高い人気を誇る花として定着しています。
[JA大井川ガーベラ部会のこだわり]
私達が生産したお花で、消費者に感動・喜びを届けたい。。そんな消費者満足の追求がJA大井川ガー
ベラ部会のこだわり。「ピシット宣言」と呼ばれる独自の品質管理基準により、品質基準の厳守、鮮度
保持の徹底、安定供給の実施、定期的な情報発信、環境配慮型の生産体系の確立を高いレベルで実現し
ています。特に、大手花市場の試験ルームにて毎月日持ち実験を繰り返し行い、品質の向上に貪欲に取
り組んでいます。この日持ち実験は、室温26℃、湿度60%という環境下で実施されており、JA大
井川ガーベラ部会さんのガーベラは10日以上日持ちすることが確認されています(試験に合格しない
とそのガーベラは販売できません)。将来、JA大井川ガーベラ部会さんのガーベラが【ブランド】に
なる日が来ることは、間違いありません。

↑ 試験ルームの様子。毎月試験を実施するのはJA大井川さんだけ。

↑ (左)病気の広がりを防ぐため、1株ごとに隔離して生産しています。
(右)細いチューブを通じて、各株に養液やお水が行き渡ります。

↑ (左)大きく成長した葉っぱ。太陽をいっぱいあびて栄養補給します。
(右)中心的存在、生産者田代さん。数々の賞を受賞されています!
2013年10月01日
小さな南の島の花物語り~東京都 オークガーデン~
今週のFlowerStoryは、東京都 オークガーデンさんのブバルディアです。
*ブバルディアの花言葉:幸福な愛、空想

[ブバルディアの紹介]
管状のお花をつけ、花冠は4裂する、花形が特徴的なお花、ブバルディア(別名:ブバリア)。
名前は、ルイ13世の侍医でパリ王室庭園の園長であったブーバルにちなんで付けられたと言われ
ています。咲き方は一重咲き・八重咲き、花色は白・ピンク・赤・グリーンなど、種類は豊富です。
開花調整技術により年間通じて出荷されているお花ですが、本来は春と秋に開花する植物です。

↑ (左)ピンク一重:チェリーピンク (右)白一重:ホワイトスープリーム
[伊豆大島での花き栽培]
東京・浜松町から高速船で2時間弱。伊豆七島のひとつ、伊豆大島は、常春の島と呼ばれるほど冬
も比較的暖かく、温暖な気候を生かしてフリージア・トルコギキョウ・スイセンなど、花栽培が盛
んに行われています。特にブバルディアは日本国内でも有数の生産量を誇る特産品。これは、大島
の打越寛太朗氏が短日処理による花芽誘導技術を確立し、ブバルディアの周年出荷を可能にしたこ
とで、ブランドが確立したためと言われています。

↑ (左)伊豆大島の大まかな場所 (右)南の島らしい空と海!
[オークガーデンさんの紹介]
元々東京在住だった富樫さん。結婚を機に大島の義理のお父さんがやられている、ブバルディア栽
培に従事することを決意。4年ほどお父さんの元で栽培を勉強し、オークガーデンを設立し、独立。
25棟ものハウスで、ブバルディアのみを栽培し続けています。特にこだわっている点は土作り。
25棟のハウスの内、毎年内5棟は栽培を一切せずに、土作りに専念させています。

↑ (左)枠に網をかけ日長調整を行う (右)富樫夫妻、ブバルディア一筋!
*ブバルディアの花言葉:幸福な愛、空想

[ブバルディアの紹介]
管状のお花をつけ、花冠は4裂する、花形が特徴的なお花、ブバルディア(別名:ブバリア)。
名前は、ルイ13世の侍医でパリ王室庭園の園長であったブーバルにちなんで付けられたと言われ
ています。咲き方は一重咲き・八重咲き、花色は白・ピンク・赤・グリーンなど、種類は豊富です。
開花調整技術により年間通じて出荷されているお花ですが、本来は春と秋に開花する植物です。

↑ (左)ピンク一重:チェリーピンク (右)白一重:ホワイトスープリーム
[伊豆大島での花き栽培]
東京・浜松町から高速船で2時間弱。伊豆七島のひとつ、伊豆大島は、常春の島と呼ばれるほど冬
も比較的暖かく、温暖な気候を生かしてフリージア・トルコギキョウ・スイセンなど、花栽培が盛
んに行われています。特にブバルディアは日本国内でも有数の生産量を誇る特産品。これは、大島
の打越寛太朗氏が短日処理による花芽誘導技術を確立し、ブバルディアの周年出荷を可能にしたこ
とで、ブランドが確立したためと言われています。

↑ (左)伊豆大島の大まかな場所 (右)南の島らしい空と海!
[オークガーデンさんの紹介]
元々東京在住だった富樫さん。結婚を機に大島の義理のお父さんがやられている、ブバルディア栽
培に従事することを決意。4年ほどお父さんの元で栽培を勉強し、オークガーデンを設立し、独立。
25棟ものハウスで、ブバルディアのみを栽培し続けています。特にこだわっている点は土作り。
25棟のハウスの内、毎年内5棟は栽培を一切せずに、土作りに専念させています。

↑ (左)枠に網をかけ日長調整を行う (右)富樫夫妻、ブバルディア一筋!