2013年12月17日
葉牡丹の未来を変えたくて~千葉県 松本華園~
今週のFlowerStoryは、千葉県 松本華園さんの葉牡丹です。
*葉牡丹の花言葉:祝福、愛を包む

[松本華園さんの紹介]
房総半島の先端に位置する千葉県南房総市。この地で8年前に就農した松本華園の松本一人さん。
アメリカの農業研修時代に葉牡丹に出会い、就農してすぐにチャレンジした葉牡丹栽培には、強い
思い入れがあります。「葉牡丹は、日本では年末のお正月花材のイメージが強く、年末以外はあま
り出回らないお花。アメリカでは冬の時期の定番アイテムでした。花持ちも抜群だし、もう少し葉
牡丹が一般のお花達と一緒に、普段から気軽に楽しんでもらえるお花になれば、と思っています。」

↑(左)キャベツじゃない、葉牡丹です! (右)松本さん。葉牡丹はお好きでしょ♪
[まず目指したのは丹精込めた葉牡丹作り]
「葉牡丹って、作るだけなら簡単です。ハウス中で種を蒔けば、5ヶ月で出荷できます。ただ問題
は肥料を非常に良く吸うこと。殆どの農家さんは、他の花の裏作で生産しているので、土の残留肥料
で葉牡丹が巨大化する。茎が太くて、花が大きい葉牡丹ばかり花屋さんの店頭に並ぶのは、それが
主な原因です。気軽に葉牡丹を自宅で楽しんでもらうためには、茎が細くて、適度なサイズの葉牡
丹を目指す必要があります。そのためには優れた栽培技術が必要です。小さくて可愛いらしい葉牡
丹を目指して…非常に奥の深い世界ですよ。」

↑(左)こだわりの1つ、露地栽培! (右)栽培期間には通常より長い8ヶ月!
[偶然からスタートした染め葉牡丹]
「ある花屋さんに、松本さんの葉牡丹は水の吸い上げがとてもいいね!と言われたことがキッカケ
でした。それなら…染めてみたら面白いかな?と思い、試しにやってみたら、花市場から注文が殺
到した。丹精込めた葉牡丹だからこそ、葉牡丹も綺麗に染まったのだと思う。染めず本来の姿形で
楽しんでもらえるのが一番だけど…。まずは染め葉牡丹を消費者の皆様に楽しんで頂いて、葉牡丹
のイメージを変えていきたい!と思っています。」

↑(左)染め葉牡丹。色は何色でも対応可。 (右)クリスマスの赤バラに対抗だ!
*葉牡丹の花言葉:祝福、愛を包む

[松本華園さんの紹介]
房総半島の先端に位置する千葉県南房総市。この地で8年前に就農した松本華園の松本一人さん。
アメリカの農業研修時代に葉牡丹に出会い、就農してすぐにチャレンジした葉牡丹栽培には、強い
思い入れがあります。「葉牡丹は、日本では年末のお正月花材のイメージが強く、年末以外はあま
り出回らないお花。アメリカでは冬の時期の定番アイテムでした。花持ちも抜群だし、もう少し葉
牡丹が一般のお花達と一緒に、普段から気軽に楽しんでもらえるお花になれば、と思っています。」

↑(左)キャベツじゃない、葉牡丹です! (右)松本さん。葉牡丹はお好きでしょ♪
[まず目指したのは丹精込めた葉牡丹作り]
「葉牡丹って、作るだけなら簡単です。ハウス中で種を蒔けば、5ヶ月で出荷できます。ただ問題
は肥料を非常に良く吸うこと。殆どの農家さんは、他の花の裏作で生産しているので、土の残留肥料
で葉牡丹が巨大化する。茎が太くて、花が大きい葉牡丹ばかり花屋さんの店頭に並ぶのは、それが
主な原因です。気軽に葉牡丹を自宅で楽しんでもらうためには、茎が細くて、適度なサイズの葉牡
丹を目指す必要があります。そのためには優れた栽培技術が必要です。小さくて可愛いらしい葉牡
丹を目指して…非常に奥の深い世界ですよ。」

↑(左)こだわりの1つ、露地栽培! (右)栽培期間には通常より長い8ヶ月!
[偶然からスタートした染め葉牡丹]
「ある花屋さんに、松本さんの葉牡丹は水の吸い上げがとてもいいね!と言われたことがキッカケ
でした。それなら…染めてみたら面白いかな?と思い、試しにやってみたら、花市場から注文が殺
到した。丹精込めた葉牡丹だからこそ、葉牡丹も綺麗に染まったのだと思う。染めず本来の姿形で
楽しんでもらえるのが一番だけど…。まずは染め葉牡丹を消費者の皆様に楽しんで頂いて、葉牡丹
のイメージを変えていきたい!と思っています。」

↑(左)染め葉牡丹。色は何色でも対応可。 (右)クリスマスの赤バラに対抗だ!
2013年12月10日
本来のフリージアを追い求め~埼玉県 高成園~
今週のFlowerStoryは、埼玉県 高成園さんのフリージアです。
*ストックの花言葉:優雅、天真爛漫

[高成園さんの紹介]
埼玉県の東部に位置し、かつては日光街道の宿場町として栄えた杉戸町。この地で12代も続く農
家であり、40年前からフリージアづくりを手がけているのが、高成園の高舘さん。主役というよ
り脇役として使われることの多かったフリージアに魅了され、日本で最もフリージアの栽培に対し
熱い想いをもって栽培されている生産者さんです。「フリージアは、主役になるだけの価値と魅力が
あるお花。凛々しく、迫力のある本当のフリージアの姿を伝えていきたい。」(高舘雅実さん)

↑(左)定番黄色の品種:アラジン (右)白色の品種:アンバサダー
[フリージアの香りを楽しむために]
出荷のタイミングには強いこだわりを持っています。「蕾が固い状態で出荷してしまうと、花が綺
麗に咲ききりませんし、フリージアの魅力である香りも弱くなってしまいます。切花は土から吸収
した栄養分を蓄えており、その栄養を使って花を咲かせます。蕾が固い状態では、栄養が不十分。
咲く直前まで出荷を我慢することで、お客様の元に届いてから、花が綺麗に咲き切り、本来の非常
に良い香りを楽しむことができます!」

↑(左)次年の球根も丹精こめて自家栽培 (右)紫の香りは、黄・白と異なります
[フリージアと真剣に向き合う]
「花栽培は、日々花と会話し、花の状態を見極め、全力で向き合っていくことが大切です。花が優し
く接してほしい、と感じればそんな環境を準備する。逆に厳しくすべき場面では、あえて厳しい環
境を準備する。全てはお花との信頼関係。フリージアが本来持っている力を十二分に発揮させてあ
げること。子育てと一緒ですね(笑)」日々PTA活動にも奮闘する高舘さん。何事にも熱い方です!

↑(左)あえて水を切る時期もあります (右)高舘さんご一家♪
*ストックの花言葉:優雅、天真爛漫

[高成園さんの紹介]
埼玉県の東部に位置し、かつては日光街道の宿場町として栄えた杉戸町。この地で12代も続く農
家であり、40年前からフリージアづくりを手がけているのが、高成園の高舘さん。主役というよ
り脇役として使われることの多かったフリージアに魅了され、日本で最もフリージアの栽培に対し
熱い想いをもって栽培されている生産者さんです。「フリージアは、主役になるだけの価値と魅力が
あるお花。凛々しく、迫力のある本当のフリージアの姿を伝えていきたい。」(高舘雅実さん)

↑(左)定番黄色の品種:アラジン (右)白色の品種:アンバサダー
[フリージアの香りを楽しむために]
出荷のタイミングには強いこだわりを持っています。「蕾が固い状態で出荷してしまうと、花が綺
麗に咲ききりませんし、フリージアの魅力である香りも弱くなってしまいます。切花は土から吸収
した栄養分を蓄えており、その栄養を使って花を咲かせます。蕾が固い状態では、栄養が不十分。
咲く直前まで出荷を我慢することで、お客様の元に届いてから、花が綺麗に咲き切り、本来の非常
に良い香りを楽しむことができます!」

↑(左)次年の球根も丹精こめて自家栽培 (右)紫の香りは、黄・白と異なります
[フリージアと真剣に向き合う]
「花栽培は、日々花と会話し、花の状態を見極め、全力で向き合っていくことが大切です。花が優し
く接してほしい、と感じればそんな環境を準備する。逆に厳しくすべき場面では、あえて厳しい環
境を準備する。全てはお花との信頼関係。フリージアが本来持っている力を十二分に発揮させてあ
げること。子育てと一緒ですね(笑)」日々PTA活動にも奮闘する高舘さん。何事にも熱い方です!

↑(左)あえて水を切る時期もあります (右)高舘さんご一家♪
2013年12月10日
2013年12月03日
砂地で生み出す芳香花~山形県 JA鶴岡~
今週のFlowerStoryは、山形県JA鶴岡さんのストックです。
*ストックの花言葉:不変の美、愛の絆

[JA鶴岡 ストック専門部の紹介]
山形県北西部の日本海側に位置する庄内平野。稲作が盛んなこの土地で、11月~12月に全国へ
高品質なストックを提供しているのが、JA鶴岡ストック専門部。鶴岡市は砂浜が近いため、砂地
で花き栽培を行う、珍しい生産地です。砂地は水や肥料が流れやすく、通常花栽培がし難い環境。
しかしJA鶴岡の佐藤さんは語ります。「確かに作りづらい。でも技術が伴うと、土より高品質な
お花が栽培できます。砂地で作ることができる、それがJA鶴岡の最大の売りですね。」

↑(左)鶴岡特有の砂地の様子 (右)ストックの栽培風景
[ストック栽培に欠かせない八重選別]
ストックには一重咲きと八重咲きがありますが、一般的に切花で販売されるのは八重咲きがメイン。
ストックは種の段階で、一重咲きか八重咲きかを判別できず、50%の確率でどちらかが咲きます。
そのため、栽培する際は種を多目に巻き、芽が出た時点で、一重咲きと思しき芽を全て取り除きま
す(経験がものを言う作業で、達人でも全て正解できるわけではない、とのこと)。この作業を通
称「八重選別」といい、ストック生産をする上で、最も手間のかかる作業です。

↑(左)八重選別の様子、腰の折れる作業 (右)八重の芽を残して、他は全て抜く
[香りを楽しむお花]
ストックが放つ香りは、パウダリーでほのかに甘く、スパイシーなクローブの香りがします。この
香りは、ほとんどの香水(フレグランス)の調香に必要な要素として、珍重されている香りです。
このクローブの香りには抗菌・鎮痛作用があり、ストックは自然の芳香剤として楽しむことができ
ます。また、ストックの香りは、気温が下がるほど強まる特性を持ち、春より冬、日中より夜に、
よく香ります。

↑(左)多岐に活躍する香辛料、クローブ (右)1本で十分自然な芳香剤に♪
*ストックの花言葉:不変の美、愛の絆

[JA鶴岡 ストック専門部の紹介]
山形県北西部の日本海側に位置する庄内平野。稲作が盛んなこの土地で、11月~12月に全国へ
高品質なストックを提供しているのが、JA鶴岡ストック専門部。鶴岡市は砂浜が近いため、砂地
で花き栽培を行う、珍しい生産地です。砂地は水や肥料が流れやすく、通常花栽培がし難い環境。
しかしJA鶴岡の佐藤さんは語ります。「確かに作りづらい。でも技術が伴うと、土より高品質な
お花が栽培できます。砂地で作ることができる、それがJA鶴岡の最大の売りですね。」

↑(左)鶴岡特有の砂地の様子 (右)ストックの栽培風景
[ストック栽培に欠かせない八重選別]
ストックには一重咲きと八重咲きがありますが、一般的に切花で販売されるのは八重咲きがメイン。
ストックは種の段階で、一重咲きか八重咲きかを判別できず、50%の確率でどちらかが咲きます。
そのため、栽培する際は種を多目に巻き、芽が出た時点で、一重咲きと思しき芽を全て取り除きま
す(経験がものを言う作業で、達人でも全て正解できるわけではない、とのこと)。この作業を通
称「八重選別」といい、ストック生産をする上で、最も手間のかかる作業です。

↑(左)八重選別の様子、腰の折れる作業 (右)八重の芽を残して、他は全て抜く
[香りを楽しむお花]
ストックが放つ香りは、パウダリーでほのかに甘く、スパイシーなクローブの香りがします。この
香りは、ほとんどの香水(フレグランス)の調香に必要な要素として、珍重されている香りです。
このクローブの香りには抗菌・鎮痛作用があり、ストックは自然の芳香剤として楽しむことができ
ます。また、ストックの香りは、気温が下がるほど強まる特性を持ち、春より冬、日中より夜に、
よく香ります。

↑(左)多岐に活躍する香辛料、クローブ (右)1本で十分自然な芳香剤に♪