2013年08月20日
固定概念に囚われない花がここにある。~千葉県 松本華園~
今週のFlowerStoryは、千葉県松本華園さんの久留米ケイトウです。
*ケイトウの花言葉: おしゃれ、色あせぬ恋

[松本華園さんの久留米ケイトウの紹介]
全国でも有数のお花の大産地、千葉県南房総市。この地でカーネーションやハボタン、ケイトウ、
古代米などを生産している松本華園さん。松本さんが作る久留米ケイトウは、他産地に比べて輪が
小さく、茎もしっかりしているから飾りやすい。更に発色がよく、日持ちも抜群。「仏花として定
着している久留米ケイトウの、新たな魅力を引き出したい」そんな想いが込められています。

↑ (左)生産風景。路地栽培です。 (右)松本華園、松本一人さん。
[本当のケイトウの色はコレじゃない?]
5年前、知人に薦めらるがまま作ってみた久留米ケイトウ。生産してみるとある事に気が付きます。
「久留米ケイトウは通常、ボリューム出すために輪を大きくして出荷します。しかし生産してみる
と、途中過程の輪が小さい段階の方が、色の発色が良く、凄く綺麗。あれ?本当のケイトウってこ
んな色なんだ、と一気に惹かれてしまいました」それ以来、慣例に囚われず本能のおもむくまま、
小輪で出荷し、着実にファンを増やしてきました。

↑ (左)品種名:ローズクイーン (右)品種名:黄玉
[過酷な環境がお花を強くする!]
「より小輪で作るために、過酷な環境で生産しています。路地栽培でギリギリまで水を与えない。
肥料も必要最低限。引き締めて作っているから、茎もしっかりしている。日持ちには自信あります」
と語る松本さん。葉が黄緑かかっているのは肥料が少なく育てられている証拠でもあります。最後
久留米ケイトウを長持させるコツ、教わりました。「茎が腐りやすいので、水を腐らせないように、
水替えはこまめに。それだけで十分です♪」

↑ (左)品種名:オレンジクイーン (右)品種名:赤軸
*ケイトウの花言葉: おしゃれ、色あせぬ恋

[松本華園さんの久留米ケイトウの紹介]
全国でも有数のお花の大産地、千葉県南房総市。この地でカーネーションやハボタン、ケイトウ、
古代米などを生産している松本華園さん。松本さんが作る久留米ケイトウは、他産地に比べて輪が
小さく、茎もしっかりしているから飾りやすい。更に発色がよく、日持ちも抜群。「仏花として定
着している久留米ケイトウの、新たな魅力を引き出したい」そんな想いが込められています。

↑ (左)生産風景。路地栽培です。 (右)松本華園、松本一人さん。
[本当のケイトウの色はコレじゃない?]
5年前、知人に薦めらるがまま作ってみた久留米ケイトウ。生産してみるとある事に気が付きます。
「久留米ケイトウは通常、ボリューム出すために輪を大きくして出荷します。しかし生産してみる
と、途中過程の輪が小さい段階の方が、色の発色が良く、凄く綺麗。あれ?本当のケイトウってこ
んな色なんだ、と一気に惹かれてしまいました」それ以来、慣例に囚われず本能のおもむくまま、
小輪で出荷し、着実にファンを増やしてきました。

↑ (左)品種名:ローズクイーン (右)品種名:黄玉
[過酷な環境がお花を強くする!]
「より小輪で作るために、過酷な環境で生産しています。路地栽培でギリギリまで水を与えない。
肥料も必要最低限。引き締めて作っているから、茎もしっかりしている。日持ちには自信あります」
と語る松本さん。葉が黄緑かかっているのは肥料が少なく育てられている証拠でもあります。最後
久留米ケイトウを長持させるコツ、教わりました。「茎が腐りやすいので、水を腐らせないように、
水替えはこまめに。それだけで十分です♪」

↑ (左)品種名:オレンジクイーン (右)品種名:赤軸
2013年07月30日
りんどう界のパイオニア ~箕輪町 スカイブルー・セト~
今週のFlowerStoryは、箕輪町スカイブルー・セトさんのりんどうです。

[スカイブルー・セトさんの紹介]
長野県上伊那郡箕輪町。標高700mを超える水田地帯で、世界で初めてりんどうの営利販売をお
こなったのがスカイブルー・セトの瀬戸堯穂さん。スカイブルー・セトさんは、りんどうの育種をメ
インに、生産者向けの苗生産を行い、生産者へのアドバイス・フォローを継続的に行っています。
国際新品種コンクール”フロリアード2002”では、瀬戸さんが開発したりんどうが金賞を受賞。
まさに世界に誇る日本の育種家の一人です。

↑(左)栽培風景。りんどうの栽培は、水稲作付直後の圃場で行います。
(右)フロリアードで金賞を受賞した白りんどう「ホワイトベル」
[瀬戸さんの育種家人生]
瀬戸さんがりんどう栽培を始めたのは1967年。当時は山取りの株を増やし、夏から秋に出荷して
いました。「園芸品種がないなら、自分で作ってみよう」と品種改良・育種に着手。1982年には、
初めて育種した「晩信濃」を品種登録。本州から四国・九州の湿った野山に自生する笹りんどうを
交配親として、花開くりんどうも世に送り出しました。近年では花の大きな3倍体のりんどうの実
用化にも成功。りんどう界のパイオニアとして今も日々新しい挑戦をし続けています。

↑(左)花開くりんどう「初冠雪ラブ」 (右)3倍体品種には可愛いタグが♪
[りんどうがこれからも楽しめるように]
元々は日本の高山植物だったりんどう。暑さに弱く近年の温暖化による暑さによって、生育被害が多く
なっており、最大の需要期である御盆で、りんどうが品薄になるケースが続いています。瀬戸さんは
「年々育種を繰り返してきた結果、徐々に耐暑能力の高い品種が生まれてきている」と語ります。今後
も御盆を始め、毎年夏花の定番花としてりんどうを楽しめるかどうかは、瀬戸さんの育種力にかかって
いるといっても過言ではありません!これからもりんどうの更なる進化に、注目していきましょう。

↑(左)バイオテクノロジーを活用し、日々新品種を育種しています。
(右)日本を代表する産地さんだけあって、視察が絶えません・・。

[スカイブルー・セトさんの紹介]
長野県上伊那郡箕輪町。標高700mを超える水田地帯で、世界で初めてりんどうの営利販売をお
こなったのがスカイブルー・セトの瀬戸堯穂さん。スカイブルー・セトさんは、りんどうの育種をメ
インに、生産者向けの苗生産を行い、生産者へのアドバイス・フォローを継続的に行っています。
国際新品種コンクール”フロリアード2002”では、瀬戸さんが開発したりんどうが金賞を受賞。
まさに世界に誇る日本の育種家の一人です。

↑(左)栽培風景。りんどうの栽培は、水稲作付直後の圃場で行います。
(右)フロリアードで金賞を受賞した白りんどう「ホワイトベル」
[瀬戸さんの育種家人生]
瀬戸さんがりんどう栽培を始めたのは1967年。当時は山取りの株を増やし、夏から秋に出荷して
いました。「園芸品種がないなら、自分で作ってみよう」と品種改良・育種に着手。1982年には、
初めて育種した「晩信濃」を品種登録。本州から四国・九州の湿った野山に自生する笹りんどうを
交配親として、花開くりんどうも世に送り出しました。近年では花の大きな3倍体のりんどうの実
用化にも成功。りんどう界のパイオニアとして今も日々新しい挑戦をし続けています。

↑(左)花開くりんどう「初冠雪ラブ」 (右)3倍体品種には可愛いタグが♪
[りんどうがこれからも楽しめるように]
元々は日本の高山植物だったりんどう。暑さに弱く近年の温暖化による暑さによって、生育被害が多く
なっており、最大の需要期である御盆で、りんどうが品薄になるケースが続いています。瀬戸さんは
「年々育種を繰り返してきた結果、徐々に耐暑能力の高い品種が生まれてきている」と語ります。今後
も御盆を始め、毎年夏花の定番花としてりんどうを楽しめるかどうかは、瀬戸さんの育種力にかかって
いるといっても過言ではありません!これからもりんどうの更なる進化に、注目していきましょう。

↑(左)バイオテクノロジーを活用し、日々新品種を育種しています。
(右)日本を代表する産地さんだけあって、視察が絶えません・・。
2013年07月22日
美しい北信州の自然の中で育てられる花 ~飯山市 JA北信州みゆき~
今週のFlowerStoryは、JA北信州みゆきさんのヒペリカムです。

[飯山のヒペリカム栽培の歴史]
長い冬の間じっと雪の中で過ごした株から、春に新芽が芽吹き、夏に花を咲かせて実を付ける花、
ヒペリカム。豪雪地帯飯山でヒペリカム栽培が始まったのは15年ほど前。現在飯山で最も広い面
積でヒペリカムを生産している梨元茂さんの父、清希さんが導入したのが最初です。その後、梨元
さんがオランダの種苗会社や研究機関との交流によって栽培品種を増やし、今では飯山はヒペリカ
ムの生産量が日本一!の産地となりました。

↑(左)代表品種、マジカルパッション。光沢感のある赤は国産ならでは。
(右)ヒペリカムの花。花が散った後、可愛らしい実になります。
[輸入品が中心のヒペリカム]
日本国内に出回る切り花ヒペリカムの、約9割は輸入品。輸入品は長距離輸送を伴うため、それに
耐えられる丈夫な品種のみが入荷します。その結果、花屋の店頭に並ぶヒペリカムは、同じような
形や色の品種ばかり・・。梨元さんは語ります。「それが非常に残念。本当は沢山の種類があって、
ヒペリカムだけをいろいろ集めて飾ると、キャンディーみたいでとっても可愛い。この魅力をたく
さんの消費者の方に知ってもらいたい」

↑(左)ピンクジャアント(ピンクで大粒) (右)マジカルチェリー(コーヒー色)
[物語を伝える、それが生産者の役目]
飯山のヒペリカムの特徴は、なんと言っても青々とした葉っぱと枝のボリューム感。スプレー状に
たくさん枝分かれした草姿は、1本でも十二分に楽しむことができます。さらなる魅力は「美しい
北信州の自然の中で育てられた花」という物語。梨元さんは一連の生産過程を常にブログで発信し
ています。「花の物語を伝えるのも生産者の役目」と梨元さん。美しい風景と花の写真が心を癒して
くれるブログです。是非チェックしてみて下さい。
*梨元さんBlog: http://nashimoto.exblog.jp

↑(左)1枝1枝分けて飾っても素敵。いろんな楽しみ方ができます。
(右)梨元茂さん。Blogを通じてお花の魅力を常に発信されています。

[飯山のヒペリカム栽培の歴史]
長い冬の間じっと雪の中で過ごした株から、春に新芽が芽吹き、夏に花を咲かせて実を付ける花、
ヒペリカム。豪雪地帯飯山でヒペリカム栽培が始まったのは15年ほど前。現在飯山で最も広い面
積でヒペリカムを生産している梨元茂さんの父、清希さんが導入したのが最初です。その後、梨元
さんがオランダの種苗会社や研究機関との交流によって栽培品種を増やし、今では飯山はヒペリカ
ムの生産量が日本一!の産地となりました。

↑(左)代表品種、マジカルパッション。光沢感のある赤は国産ならでは。
(右)ヒペリカムの花。花が散った後、可愛らしい実になります。
[輸入品が中心のヒペリカム]
日本国内に出回る切り花ヒペリカムの、約9割は輸入品。輸入品は長距離輸送を伴うため、それに
耐えられる丈夫な品種のみが入荷します。その結果、花屋の店頭に並ぶヒペリカムは、同じような
形や色の品種ばかり・・。梨元さんは語ります。「それが非常に残念。本当は沢山の種類があって、
ヒペリカムだけをいろいろ集めて飾ると、キャンディーみたいでとっても可愛い。この魅力をたく
さんの消費者の方に知ってもらいたい」

↑(左)ピンクジャアント(ピンクで大粒) (右)マジカルチェリー(コーヒー色)
[物語を伝える、それが生産者の役目]
飯山のヒペリカムの特徴は、なんと言っても青々とした葉っぱと枝のボリューム感。スプレー状に
たくさん枝分かれした草姿は、1本でも十二分に楽しむことができます。さらなる魅力は「美しい
北信州の自然の中で育てられた花」という物語。梨元さんは一連の生産過程を常にブログで発信し
ています。「花の物語を伝えるのも生産者の役目」と梨元さん。美しい風景と花の写真が心を癒して
くれるブログです。是非チェックしてみて下さい。
*梨元さんBlog: http://nashimoto.exblog.jp

↑(左)1枝1枝分けて飾っても素敵。いろんな楽しみ方ができます。
(右)梨元茂さん。Blogを通じてお花の魅力を常に発信されています。
2013年07月15日
未来の夏花の主役を担う花 ~福岡県 JA糸島~
今週のFlowerStoryは、福岡県JA糸島さんのクルクマです。

[JA糸島クルクマ共選部会の紹介]
福岡県の最西端に位置する糸島市は、対馬暖流の影響で温暖な気候条件であり、北は玄界灘、南に
脊振山と自然豊かな土地です。近年夏場の新定番商品として注目を集めるクルクマですが、日本で
は平成5年に栽培がスタートしたばかりの歴史の新しいお花です。他産地に先駆けてクルクマの生
産拡大、品種の多様化を推し進めた産地、それがJA糸島のクルクマ共選部会です。現在のクルク
マブームの立役者といっても過言ではありません。

↑(左)生産風景。近年は園芸植物としても人気があります
(右)産地さんイチオシの大人気品種プーディンプリンセス
[クルクマってどんなお花?]
クルクマはタイが原産のショウガ科の球根植物。タイでは鑑賞用としてよりも、根をカレー粉と
して使ったり、薬用として用いたりしています。熱帯地域の原産だけあって、暑ければ暑いほど
生育し、夏場でも非常に日持ちのよい植物です。カップを重ねたような独特な花形が特徴ですが、
これは苞の部分にあたります。本当の花はカップの隙間に咲く小さなリボン状の部分です。

↑(左)クルクマの根っこ。変な形・・ (右)タイカレーはクルクマの味?
[クルクマを長く楽しむためのポイント]
クルクマは当初、蓮の花に似ていることから盆花として注目を集めました。そこでJA糸島さんは
「品種を増やし、まず盆の花のイメージから脱却を目指しました。現在は苞の固い、より日持ちの
する中小輪系の品種を積極的に導入しています」生産者さんオススメのクルクマお手入れ方法は?
「午前中に最低一度霧吹きで苞を保湿して下さい。苞の隙間にお水が溜まるように保湿すると、より
長持ちしますよ!もちろん水換えも忘れずに♪」

↑(左)涼しげなクルクマには、ガラス 花瓶がよく似合います!
(右)JA糸島のキャラクター♪ クルックマンとクルクマちゃん

[JA糸島クルクマ共選部会の紹介]
福岡県の最西端に位置する糸島市は、対馬暖流の影響で温暖な気候条件であり、北は玄界灘、南に
脊振山と自然豊かな土地です。近年夏場の新定番商品として注目を集めるクルクマですが、日本で
は平成5年に栽培がスタートしたばかりの歴史の新しいお花です。他産地に先駆けてクルクマの生
産拡大、品種の多様化を推し進めた産地、それがJA糸島のクルクマ共選部会です。現在のクルク
マブームの立役者といっても過言ではありません。

↑(左)生産風景。近年は園芸植物としても人気があります
(右)産地さんイチオシの大人気品種プーディンプリンセス
[クルクマってどんなお花?]
クルクマはタイが原産のショウガ科の球根植物。タイでは鑑賞用としてよりも、根をカレー粉と
して使ったり、薬用として用いたりしています。熱帯地域の原産だけあって、暑ければ暑いほど
生育し、夏場でも非常に日持ちのよい植物です。カップを重ねたような独特な花形が特徴ですが、
これは苞の部分にあたります。本当の花はカップの隙間に咲く小さなリボン状の部分です。

↑(左)クルクマの根っこ。変な形・・ (右)タイカレーはクルクマの味?
[クルクマを長く楽しむためのポイント]
クルクマは当初、蓮の花に似ていることから盆花として注目を集めました。そこでJA糸島さんは
「品種を増やし、まず盆の花のイメージから脱却を目指しました。現在は苞の固い、より日持ちの
する中小輪系の品種を積極的に導入しています」生産者さんオススメのクルクマお手入れ方法は?
「午前中に最低一度霧吹きで苞を保湿して下さい。苞の隙間にお水が溜まるように保湿すると、より
長持ちしますよ!もちろん水換えも忘れずに♪」

↑(左)涼しげなクルクマには、ガラス 花瓶がよく似合います!
(右)JA糸島のキャラクター♪ クルックマンとクルクマちゃん
2013年07月08日
お客様に選ばれる産地を目指して ~佐久市 JA佐久浅間~
今週のFlowerStoryは、佐久市 JA佐久浅間さんのスタンダードカーネーションです。

[JA佐久浅間 紹介]
本州のほぼ中央に位置する長野県佐久市。JA佐久浅間管内の花き生産は歴史的に大変古く、昭和初期
より菊の栽培が始まり、全国に先駆けて菊の需要期であるお盆出荷を可能とした生産地です。現在では
菊・カーネーションの二大品目を中心に、県内でもトップクラスの生産量を誇る花の大生産地です。

↑カーネーションの魅力は色目の豊富さですね♪
[こだわりの選別方法]
現在JA佐久浅間管内のカーネーション生産者は約70名。カーネーションの年間出荷量はスタンダー
ドとスプレーあわせて約1000万本。この大量のカーネーションを常に安定品質で出荷できる理由、
それは独自の選別方法!通常、複数人で同じお花を共同出荷する場合、各生産者が個別にお花の箱詰め
を行うため、生産者によって品質や規格がバラツキが生まれてしまいます。JA佐久浅間では、生産者
は花を採れたての姿で出荷場に持ち込み、担当者が1本1本実際に見てチェックを行なった上で、品
質・規格別に箱詰めを行います。正に本物の共同生産・共同出荷。この工程が常にブレのない安定品質
という名のブランドを築きあげています。

↑カーネーションの選別作業の様子(左)と、厳密な選別作業を支えるカーネーションレディの皆様(右)
[日持ちに対するこだわり]
カーネーションは1978年に開発されたSTS剤と呼ばれる鮮度保持剤を使うことで、飛躍的に日持
ちが長くなりました。このSTS剤を如何に適切に使うかが品質に大きな影響を及ぼします。JA佐久
浅間ではより効果的なSTS剤の使用を徹底しつつ、かつ鑑賞時の水の濁りが軽減される新しい取組を今
年から実施しています。お客様に選ばれる産地を目指して。産地一丸で日持ちの向上に取組んでいます。

↑毎年産地の方が必ずヌボーへ遊びに?きて下さいます(左)
STS剤は様々なお花の日持ちを2倍・3倍に!(右)

[JA佐久浅間 紹介]
本州のほぼ中央に位置する長野県佐久市。JA佐久浅間管内の花き生産は歴史的に大変古く、昭和初期
より菊の栽培が始まり、全国に先駆けて菊の需要期であるお盆出荷を可能とした生産地です。現在では
菊・カーネーションの二大品目を中心に、県内でもトップクラスの生産量を誇る花の大生産地です。

↑カーネーションの魅力は色目の豊富さですね♪
[こだわりの選別方法]
現在JA佐久浅間管内のカーネーション生産者は約70名。カーネーションの年間出荷量はスタンダー
ドとスプレーあわせて約1000万本。この大量のカーネーションを常に安定品質で出荷できる理由、
それは独自の選別方法!通常、複数人で同じお花を共同出荷する場合、各生産者が個別にお花の箱詰め
を行うため、生産者によって品質や規格がバラツキが生まれてしまいます。JA佐久浅間では、生産者
は花を採れたての姿で出荷場に持ち込み、担当者が1本1本実際に見てチェックを行なった上で、品
質・規格別に箱詰めを行います。正に本物の共同生産・共同出荷。この工程が常にブレのない安定品質
という名のブランドを築きあげています。

↑カーネーションの選別作業の様子(左)と、厳密な選別作業を支えるカーネーションレディの皆様(右)
[日持ちに対するこだわり]
カーネーションは1978年に開発されたSTS剤と呼ばれる鮮度保持剤を使うことで、飛躍的に日持
ちが長くなりました。このSTS剤を如何に適切に使うかが品質に大きな影響を及ぼします。JA佐久
浅間ではより効果的なSTS剤の使用を徹底しつつ、かつ鑑賞時の水の濁りが軽減される新しい取組を今
年から実施しています。お客様に選ばれる産地を目指して。産地一丸で日持ちの向上に取組んでいます。

↑毎年産地の方が必ずヌボーへ遊びに?きて下さいます(左)
STS剤は様々なお花の日持ちを2倍・3倍に!(右)
2013年07月01日
長野の花き栽培の草分け的存在 ~長野県 南信ハウスカーネーション組合~
今週のFlowerStoryは、長野県 南信ハウスカーネーション組合さんのSPカーネーションです。

[南信ハウスカーネーション組合の紹介]
長野県はカーネーションの生産量が全国第1位(年間約6千万本)。南信ハウスカーネーション組合は
その3分の1(約2千万本)を出荷している県内随一のカーネーション生産組合。北は池田町から南は
飯田市まで、約60名の組合員で構成されています。
[南信ハウスカーネーション組合の始まり]
昭和23年、松本市の腰原重司さんは、長野県で初めてカーネーションを栽培した西村進さんから苗を
分けてもらったことをキッカケに、カーネーション栽培をスタートしました。戦後間もない昭和20年
代は食料が農業生産の重点で、食料以外は見向きされなかった時代。そんな時代でも腰原さんは粘り強
く研究を重ね、昭和28年頃からは東京への出荷をスタートします。そんな腰原さんの活躍に、岡谷の
生産者が花作りに注目し、栽培をスタート。腰原さんを中心に、栽培技術の意見交換が盛んに行われる
ようになり、これが現在の組合の原型となります。昭和30年代になると、戦後復興が進み一般市民の
生活も良くなり、農業も米作り中心から野菜果物等園芸が注目され始めます。その中でも花に目を向け
る農家も多く、腰原さんの所には月に数人が作り方の研究に来るようになりました。昭和34年には、
関西方面からもカーネーションの出荷依頼が来るようになり、翌年生産者も生産量も増加したことから
腰原さんが初代組合長として、25名の生産者団体「南信ハウスカーネーション組合」が発足しました。
創立55年を迎えた現在でも、全国にも例を見ないカーネーション組合として、高品質のカーネーショ
ンを提供し続けています。
[南信ハウスカーネーション組合の活動]
組合長の那須野さんは、飯島町で生まれた赤ちゃんに地元の花農家が生産したお花で花束を作りプレゼ
ントする”ハッピーバースフラワー事業”を企画し、昨年から実施しています。その他、お花をより多く
の人に楽しんでほしい。そんな想いから組合の活動として様々なお花の普及活動に努めています。

↑まだまだ小さなカーネーション。数ヶ月間かけて生育させます。

↑出荷段階のSPカーネーション。国産だからこその発色です!

↑芽欠き作業は繰り返します。選別した花芽に栄養を集中させます。

↑試行錯誤を繰り返しながら、より良い土作りを目指します!

↑青年部の岡野さん(左)と、堺澤さん(右)。

↑定期的な意見交換により、組合全体で更なる高みを目指します!

[南信ハウスカーネーション組合の紹介]
長野県はカーネーションの生産量が全国第1位(年間約6千万本)。南信ハウスカーネーション組合は
その3分の1(約2千万本)を出荷している県内随一のカーネーション生産組合。北は池田町から南は
飯田市まで、約60名の組合員で構成されています。
[南信ハウスカーネーション組合の始まり]
昭和23年、松本市の腰原重司さんは、長野県で初めてカーネーションを栽培した西村進さんから苗を
分けてもらったことをキッカケに、カーネーション栽培をスタートしました。戦後間もない昭和20年
代は食料が農業生産の重点で、食料以外は見向きされなかった時代。そんな時代でも腰原さんは粘り強
く研究を重ね、昭和28年頃からは東京への出荷をスタートします。そんな腰原さんの活躍に、岡谷の
生産者が花作りに注目し、栽培をスタート。腰原さんを中心に、栽培技術の意見交換が盛んに行われる
ようになり、これが現在の組合の原型となります。昭和30年代になると、戦後復興が進み一般市民の
生活も良くなり、農業も米作り中心から野菜果物等園芸が注目され始めます。その中でも花に目を向け
る農家も多く、腰原さんの所には月に数人が作り方の研究に来るようになりました。昭和34年には、
関西方面からもカーネーションの出荷依頼が来るようになり、翌年生産者も生産量も増加したことから
腰原さんが初代組合長として、25名の生産者団体「南信ハウスカーネーション組合」が発足しました。
創立55年を迎えた現在でも、全国にも例を見ないカーネーション組合として、高品質のカーネーショ
ンを提供し続けています。
[南信ハウスカーネーション組合の活動]
組合長の那須野さんは、飯島町で生まれた赤ちゃんに地元の花農家が生産したお花で花束を作りプレゼ
ントする”ハッピーバースフラワー事業”を企画し、昨年から実施しています。その他、お花をより多く
の人に楽しんでほしい。そんな想いから組合の活動として様々なお花の普及活動に努めています。

↑まだまだ小さなカーネーション。数ヶ月間かけて生育させます。

↑出荷段階のSPカーネーション。国産だからこその発色です!

↑芽欠き作業は繰り返します。選別した花芽に栄養を集中させます。

↑試行錯誤を繰り返しながら、より良い土作りを目指します!

↑青年部の岡野さん(左)と、堺澤さん(右)。

↑定期的な意見交換により、組合全体で更なる高みを目指します!
2013年06月24日
トルコギキョウの歴史はここから始まった~千曲市 JAちくま~
今週のFlowerStoryは、千曲市 JAちくまさんのトルコギキョウです。

[千曲市力石は日本一のトルコギキョウの町]
戸倉上山田温泉にほど近い旧上山田町力石。この地は昭和25年頃に日本で初めてトルコギキョウが栽
培された土地。旧上山田町は、全国でも降水量が少なくハウス等施設の無い時代においては、露地での
花き栽培に適した土地だったため、花き栽培が非常に盛んな地域でした。当初は単色のみだったトルコ
ギキョウも、当産地の育種家による品種改良の結果、白色地に縁取りが桃色や紫色の覆輪系品種が登場し
ます。これがその後のトルコギキョウブームの火付け役となったことは誰もが認めるところ。このよう
な経緯から、現在でも力石地区には全国的に有名なトルコギキョウの育種家が多く、日本一のトルコギ
キョウの生産地と評価されている所以です。
[世界を席巻する日本のトルコギキョウ]
世界に何百種とあるトルコギキョウ。その品種改良は世界的に見ても日本の独占市場。2012年に開
催された世界新品種品評会フロリアードでも、日本の育種家のトルコギキョウが数多くの賞を獲得しま
した。特に長野県は全国一の生産量を誇り、また力石にはトルコギキョウにおいては日本一の育種家と
名高い中曽根さんがいます。中曽根さんが平成15年に完成させた「コサージュ」シリーズは、細かい
フリルが見事な八重咲きの大輪品種で、その見事な姿形もさることながら、日持ちも抜群。またコサー
ジュ会と呼ばれる極一部の限られた生産者しか生産することができない最高級トルコギキョウなのです。
[トルコギキョウの栽培苦労話]
現在のトルコギキョウの栽培は、ハウス等施設栽培が主です(力石を車で走ると沢山のトルコギキョウ
のハウスに出会えます)。春夏のトルコギキョウは冬に植えて約6ヶ月の栽培期間を経て出荷されます。
時間をかけて育てますが、肥料や日照・気候条件等で同じ品種・同じハウス内にも関わらず、色や咲き
方にバラツキが出てしまうのが難しい所。またトルコギキョウは次々に芽が出来てくるため、芽かきは
毎日1本1本丁寧に繰り返し行なっています。生産者を悩ませ続ける花、それがトルコギキョウです。

↑コサージュグリーン。あまりの輪の大きさにビックリ仰天!?

↑スリプスという虫にやられ色落ちしてしまった花。繊細です。。

↑ハウス内が暖かくなってくるとすごい勢いで花芽が出来ます。

↑1本1本残したい花芽以外は丁寧に取り除いていきます。

↑JAちくまの春原さん(左)と部会長の小林さん(右)。

↑生産者と技術指導員。二人三脚で最高のお花を目指します!

[千曲市力石は日本一のトルコギキョウの町]
戸倉上山田温泉にほど近い旧上山田町力石。この地は昭和25年頃に日本で初めてトルコギキョウが栽
培された土地。旧上山田町は、全国でも降水量が少なくハウス等施設の無い時代においては、露地での
花き栽培に適した土地だったため、花き栽培が非常に盛んな地域でした。当初は単色のみだったトルコ
ギキョウも、当産地の育種家による品種改良の結果、白色地に縁取りが桃色や紫色の覆輪系品種が登場し
ます。これがその後のトルコギキョウブームの火付け役となったことは誰もが認めるところ。このよう
な経緯から、現在でも力石地区には全国的に有名なトルコギキョウの育種家が多く、日本一のトルコギ
キョウの生産地と評価されている所以です。
[世界を席巻する日本のトルコギキョウ]
世界に何百種とあるトルコギキョウ。その品種改良は世界的に見ても日本の独占市場。2012年に開
催された世界新品種品評会フロリアードでも、日本の育種家のトルコギキョウが数多くの賞を獲得しま
した。特に長野県は全国一の生産量を誇り、また力石にはトルコギキョウにおいては日本一の育種家と
名高い中曽根さんがいます。中曽根さんが平成15年に完成させた「コサージュ」シリーズは、細かい
フリルが見事な八重咲きの大輪品種で、その見事な姿形もさることながら、日持ちも抜群。またコサー
ジュ会と呼ばれる極一部の限られた生産者しか生産することができない最高級トルコギキョウなのです。
[トルコギキョウの栽培苦労話]
現在のトルコギキョウの栽培は、ハウス等施設栽培が主です(力石を車で走ると沢山のトルコギキョウ
のハウスに出会えます)。春夏のトルコギキョウは冬に植えて約6ヶ月の栽培期間を経て出荷されます。
時間をかけて育てますが、肥料や日照・気候条件等で同じ品種・同じハウス内にも関わらず、色や咲き
方にバラツキが出てしまうのが難しい所。またトルコギキョウは次々に芽が出来てくるため、芽かきは
毎日1本1本丁寧に繰り返し行なっています。生産者を悩ませ続ける花、それがトルコギキョウです。

↑コサージュグリーン。あまりの輪の大きさにビックリ仰天!?

↑スリプスという虫にやられ色落ちしてしまった花。繊細です。。

↑ハウス内が暖かくなってくるとすごい勢いで花芽が出来ます。

↑1本1本残したい花芽以外は丁寧に取り除いていきます。

↑JAちくまの春原さん(左)と部会長の小林さん(右)。

↑生産者と技術指導員。二人三脚で最高のお花を目指します!
2013年06月17日
必要とされるヒマワリでありたい~千葉県 折原園芸~
今週のFlowerStoryは、千葉県 折原園芸さんのヒマワリです。

[折原園芸さんの紹介]
千葉県房総半島の最南端に近い旧丸山町。大規模な花生産者が集うこの地域で、施設ハウス5100坪
(102棟)、露地畑約1ヘクタールもの広大な土地で、ヒマワリ・ホワイトレースフワラー・ハーブ等を生産
されているのが折原園芸さん。2代目折原利明さんは全国でも屈指の実力派若手生産者。全ての品目で
高品質な大量生産・安定供給の生産体系を実現しており、その技術は花業界で高い評価を得ています。
[ヒマワリへのこだわり・特徴]
4月~7月にかけて植付されるヒマワリの生産量は、ハウス約90棟分、60万本以上にも上り、6月~
9月にかけて全国に出荷されています。折原さんは花屋さんの店頭に届く時の咲き具合を計算し、天候
や湿度・出荷の日数など考えながら採花を行います。採花以外にも選別・水の管理・湿度管理・束ね方・
出荷方法など全てにおいて考え工夫されており、常に最高の状態でお花を出荷されています。更に折原
さんのヒマワリは茎も花もコンパクトでしっかりしており、細胞が引き締まっています。そのため植物
そのものが強く、日持ちも抜群です。
[必要とされる産地でありたい]
利明さんが就農された当初は、ホワイトレースフラワーの生産がメインだった折原園芸さん。利明さん
が「ダメでもイイからやってみたい!」と始めたハーブ生産が「ハーブゼラニウムは初めは1棟でした
が15棟の施設ハウスで栽培するほどの大人気商品になりました。」続けて挑戦したヒマワリも今や折
原園芸さんの主力商品に。「使ってくれる花屋さんがいるから今がある。今後も必要とされる生産者で
ありたいし、その為の生産技術の向上・販売努力・情報開示など惜しまずにやっていきたい。もちろん品
質第一で、楽しんで仕事をしていきたい!」これからも利明さんの飽くなきチャレンジ精神が、花業界
をリードしていくこと、間違いありません。

↑折原さんの代名詞ともいえる、ヒマワリのボール型出荷形態。
1本1本のひまわりを大切に思うからこそ生まれた独自の手法です。

↑収獲間際の農場。高さがきちっと揃って栽培できる技術はスゴイ!

↑家族・従業員、全てがひとつのチームでありたい。がモットー。

↑出荷計画書。緻密な計算に裏付けられた生産こそが成功の秘訣。

↑折原利明さん。花業界では知らぬ人がいないほどの有名人。

[折原園芸さんの紹介]
千葉県房総半島の最南端に近い旧丸山町。大規模な花生産者が集うこの地域で、施設ハウス5100坪
(102棟)、露地畑約1ヘクタールもの広大な土地で、ヒマワリ・ホワイトレースフワラー・ハーブ等を生産
されているのが折原園芸さん。2代目折原利明さんは全国でも屈指の実力派若手生産者。全ての品目で
高品質な大量生産・安定供給の生産体系を実現しており、その技術は花業界で高い評価を得ています。
[ヒマワリへのこだわり・特徴]
4月~7月にかけて植付されるヒマワリの生産量は、ハウス約90棟分、60万本以上にも上り、6月~
9月にかけて全国に出荷されています。折原さんは花屋さんの店頭に届く時の咲き具合を計算し、天候
や湿度・出荷の日数など考えながら採花を行います。採花以外にも選別・水の管理・湿度管理・束ね方・
出荷方法など全てにおいて考え工夫されており、常に最高の状態でお花を出荷されています。更に折原
さんのヒマワリは茎も花もコンパクトでしっかりしており、細胞が引き締まっています。そのため植物
そのものが強く、日持ちも抜群です。
[必要とされる産地でありたい]
利明さんが就農された当初は、ホワイトレースフラワーの生産がメインだった折原園芸さん。利明さん
が「ダメでもイイからやってみたい!」と始めたハーブ生産が「ハーブゼラニウムは初めは1棟でした
が15棟の施設ハウスで栽培するほどの大人気商品になりました。」続けて挑戦したヒマワリも今や折
原園芸さんの主力商品に。「使ってくれる花屋さんがいるから今がある。今後も必要とされる生産者で
ありたいし、その為の生産技術の向上・販売努力・情報開示など惜しまずにやっていきたい。もちろん品
質第一で、楽しんで仕事をしていきたい!」これからも利明さんの飽くなきチャレンジ精神が、花業界
をリードしていくこと、間違いありません。

↑折原さんの代名詞ともいえる、ヒマワリのボール型出荷形態。
1本1本のひまわりを大切に思うからこそ生まれた独自の手法です。

↑収獲間際の農場。高さがきちっと揃って栽培できる技術はスゴイ!

↑家族・従業員、全てがひとつのチームでありたい。がモットー。

↑出荷計画書。緻密な計算に裏付けられた生産こそが成功の秘訣。

↑折原利明さん。花業界では知らぬ人がいないほどの有名人。
2013年06月10日
本物のバラの楽しみ方 ~中野市 荒井バラ園~
今週のFlowerStoryは、中野市 荒井バラ園さんのバラです。

[荒井バラ園さんの紹介]
「なかのバラまつり」で賑わう中野市で、30年前からバラの生産を営む荒井バラ園さん。2代目の荒
井健悟さんは、毎年バラまつり開催のためにバラの切花や苗木を提供し、影からサポートし続けている
若き生産者さんです。
[土づくりへのこだわり]
中野はキノコ栽培が盛んな土地。一方で栽培で発生する大量の使用済み培地処理が問題となっています。
しかし使用済み培地には、植物の生育に必要な必須元素がバランス良く含まれています。荒井さんは半
年間かけて培地を十分発酵させ、バラ栽培の根幹となる土づくりの主役として活用しています。地域に
根ざしたバラ栽培、これが荒井さんのモットーです。
[100%のバラを目指して]
蕾のバラのほうが長持ちする、そう思っている方も多いのでは?荒井さんは語ります。「バラは栄養が
沢山必要なお花。蕾の状態で出荷しても水だけでは栄養が不足してしまい、首が垂れてしまうなど、ダ
メになりやすい」「当園では近年花弁の多い大輪系の品種を多く生産していますが、そういった品種は
蕾で出荷しても絶対咲きません。ある程度咲かせてから出荷すると長く楽しめます」「以前は蕾で出荷
しないとバラは売れませんでした。でも結果バラが長持ちせず、お客様に満足頂けなかった。生産者も
反省して、今はある程度咲かせた半開きの状態で出荷することが当たり前になりつつあります。実際の
ところ、半開きのほうが長持ちします。半開きで出荷すればしっかりと咲くし、満開になってから長持
ちします!」このように荒井さんのこだわりはバラ本来の力を100%発揮できるように出荷すること。
更に荒井さんのバラは必ず、品質保持剤入りの水バケツに入れて出荷します。「バラは品質保持剤の効
果が非常に高い。使うと綺麗に咲くし、日持ちが格段に良くなります。自宅で飾る際には、品質保持剤
を必ず水に入れて下さいね♪」

↑ハウス内。右がまさに出荷中。左は一旦出荷終了。

↑新品種の2段咲きのバラ、エキサイティングメイア。

↑SPで咲いてしまったバラ達。バラまつりで活用されました。

↑キノコの使用済み培地に枯葉を混ぜて発酵中。

↑イケメン花男子、荒井健悟さん。2代目として猛勉強中。

↑バラに対する思いは人一倍。熱のこもったお話頂戴しました。

[荒井バラ園さんの紹介]
「なかのバラまつり」で賑わう中野市で、30年前からバラの生産を営む荒井バラ園さん。2代目の荒
井健悟さんは、毎年バラまつり開催のためにバラの切花や苗木を提供し、影からサポートし続けている
若き生産者さんです。
[土づくりへのこだわり]
中野はキノコ栽培が盛んな土地。一方で栽培で発生する大量の使用済み培地処理が問題となっています。
しかし使用済み培地には、植物の生育に必要な必須元素がバランス良く含まれています。荒井さんは半
年間かけて培地を十分発酵させ、バラ栽培の根幹となる土づくりの主役として活用しています。地域に
根ざしたバラ栽培、これが荒井さんのモットーです。
[100%のバラを目指して]
蕾のバラのほうが長持ちする、そう思っている方も多いのでは?荒井さんは語ります。「バラは栄養が
沢山必要なお花。蕾の状態で出荷しても水だけでは栄養が不足してしまい、首が垂れてしまうなど、ダ
メになりやすい」「当園では近年花弁の多い大輪系の品種を多く生産していますが、そういった品種は
蕾で出荷しても絶対咲きません。ある程度咲かせてから出荷すると長く楽しめます」「以前は蕾で出荷
しないとバラは売れませんでした。でも結果バラが長持ちせず、お客様に満足頂けなかった。生産者も
反省して、今はある程度咲かせた半開きの状態で出荷することが当たり前になりつつあります。実際の
ところ、半開きのほうが長持ちします。半開きで出荷すればしっかりと咲くし、満開になってから長持
ちします!」このように荒井さんのこだわりはバラ本来の力を100%発揮できるように出荷すること。
更に荒井さんのバラは必ず、品質保持剤入りの水バケツに入れて出荷します。「バラは品質保持剤の効
果が非常に高い。使うと綺麗に咲くし、日持ちが格段に良くなります。自宅で飾る際には、品質保持剤
を必ず水に入れて下さいね♪」

↑ハウス内。右がまさに出荷中。左は一旦出荷終了。

↑新品種の2段咲きのバラ、エキサイティングメイア。

↑SPで咲いてしまったバラ達。バラまつりで活用されました。

↑キノコの使用済み培地に枯葉を混ぜて発酵中。

↑イケメン花男子、荒井健悟さん。2代目として猛勉強中。

↑バラに対する思いは人一倍。熱のこもったお話頂戴しました。
2013年06月03日
日本一のネギの町は、日本一のユリの町 ~埼玉県 JAふかや~
今週のFlowerStoryは、埼玉県JAふかやさんのLAユリです。

[JAふかや ユリ部会の紹介]
埼玉県の北部に位置するネギでも有名な深谷市は、古くから球根栽培が盛んな土地で、全国屈指の花の
大生産地です。深谷市は元々はチューリップ生産のパイオニア的な地域でしたが、今ではユリの生産量
が日本一を誇るユリの町。特にLAユリについては日本で最初にこの品種に取り組んだ先駆者的な産地
で、現在も色数・数量・品質伴に、他産地を寄せ付けない不動の地位を確保しています。
[LAユリの特徴]
LAユリとは、テッポウユリとスカシユリの交配種で、テッポウユリの大輪性とスカシユリの多彩な花
色を兼ね備えたユリのこと。スカシユリの特徴を受け継いでいるため、LAユリには香りがありません。
ユリの代表格である大輪のオリエンタルユリに比べて、①価格が安い②蕾も次々に咲き変化を楽しむこ
とができる③大きすぎず他の花と組み合わせてもバランスが良い、といった特徴があります。また黄色
やオレンジ色といった発色のよい色が多く、大輪ユリに次ぐ第2のユリとして定着しています。
[LAユリの生産過程]
ユリの球根はほぼオランダからの輸入品。概ね球根を植えてから出荷まで、60日前後。球根は冷蔵管
理され出荷したいタイミングから逆算してハウスに植え込みます。ユリの生産において最も難しいのは
水管理。水は与えすぎると茎が柔らかくなってしまい、水が切れてしまってもダメ。絶妙なタイミング
で水を与える技術・感覚は長年の経験で養われます。また夏場はハウス内の温度を少しでも下げるために
換気を行いますが、強風が吹くとユリは折れやすく、また揺れで花同士が擦れて茶色くなってしまうため、
注意深く管理する必要があります。出荷されるLAユリは「重さ」と「輪数」によって等級分けされ、
全国各地の市場へ旅立っていきます。重さで細かく選別しているのは全国でもJAふかやのみ。LAユ
リ生産をリードするプライドが最大のこだわりです。

↑ハウス全面に広がる出荷直前のLAユリ。圧巻です!

↑花芽が出た状態。ここから中心が伸びて段差が出来ていきます。

↑ユリの球根は上根が栄養を吸収します。下根は支える役目のみ。

↑球根を植えた直後はスプリンクラーで十二分に水を与えます。

↑ユリ部会の部門長八ッ田さん(左から2番目)に案内頂きました!

[JAふかや ユリ部会の紹介]
埼玉県の北部に位置するネギでも有名な深谷市は、古くから球根栽培が盛んな土地で、全国屈指の花の
大生産地です。深谷市は元々はチューリップ生産のパイオニア的な地域でしたが、今ではユリの生産量
が日本一を誇るユリの町。特にLAユリについては日本で最初にこの品種に取り組んだ先駆者的な産地
で、現在も色数・数量・品質伴に、他産地を寄せ付けない不動の地位を確保しています。
[LAユリの特徴]
LAユリとは、テッポウユリとスカシユリの交配種で、テッポウユリの大輪性とスカシユリの多彩な花
色を兼ね備えたユリのこと。スカシユリの特徴を受け継いでいるため、LAユリには香りがありません。
ユリの代表格である大輪のオリエンタルユリに比べて、①価格が安い②蕾も次々に咲き変化を楽しむこ
とができる③大きすぎず他の花と組み合わせてもバランスが良い、といった特徴があります。また黄色
やオレンジ色といった発色のよい色が多く、大輪ユリに次ぐ第2のユリとして定着しています。
[LAユリの生産過程]
ユリの球根はほぼオランダからの輸入品。概ね球根を植えてから出荷まで、60日前後。球根は冷蔵管
理され出荷したいタイミングから逆算してハウスに植え込みます。ユリの生産において最も難しいのは
水管理。水は与えすぎると茎が柔らかくなってしまい、水が切れてしまってもダメ。絶妙なタイミング
で水を与える技術・感覚は長年の経験で養われます。また夏場はハウス内の温度を少しでも下げるために
換気を行いますが、強風が吹くとユリは折れやすく、また揺れで花同士が擦れて茶色くなってしまうため、
注意深く管理する必要があります。出荷されるLAユリは「重さ」と「輪数」によって等級分けされ、
全国各地の市場へ旅立っていきます。重さで細かく選別しているのは全国でもJAふかやのみ。LAユ
リ生産をリードするプライドが最大のこだわりです。

↑ハウス全面に広がる出荷直前のLAユリ。圧巻です!

↑花芽が出た状態。ここから中心が伸びて段差が出来ていきます。

↑ユリの球根は上根が栄養を吸収します。下根は支える役目のみ。

↑球根を植えた直後はスプリンクラーで十二分に水を与えます。

↑ユリ部会の部門長八ッ田さん(左から2番目)に案内頂きました!